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新規ルイス酸としてのYb触媒の構造解析

研究課題

研究課題/領域番号 09750854
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 触媒・化学プロセス
研究機関名古屋大学

研究代表者

吉田 朋子 (1998)  名古屋大学, 工学研究科, 助手 (52041346)

吉田 朋子 (1997)  名古屋大学, 大学院・工学研究科, 助手 (90283415)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードイッテルビウムトリフラート錯体 / ルイス酸触媒 / X線吸収スペクトル / イッテルビウムトリフルオロメタンスルホナ-ト錯体 / YbL_3殻吸収端X線吸収スペクトル
研究概要

イッテルビウムトリフルオロメタンスルホナート錯体(Yb(OTf)_3錯体)は水溶液中で安定なルイス酸として機能しアルドール反応、Michael反応などの重要な反応を促進する優れた触媒である。更にYb(OTf)_3錯体とR-(+)-binapthtol、三級アミンから調製されるキラルなYb触媒は、適当な配位子を添加することにより、これまで困雉であった同一の不斉源からの両鏡像異性体の選択的合成を可能にする。前年度はキラルなYb触媒の局所構造について詳しい知見を得た。本年度はYb(OTf)_3錯体を水、無水アルコール溶媒、無水アルコールと水の混合溶液にそれぞれ溶かした試料について、YbL_3殻吸収端X線吸収スペクトルの測定及び解析を行ないYb原子周辺の構造変化を調べた。この結果、Yb-O原子間距離などYb(OTf)_3錯体の基本的な構造は溶液の種類に拘わらず変化しないが、特に水溶液中ではYb原子に付き1-2個の水分子が更に配位していることが明らかになった。またこの配位による加水分解は起こっていないことも見い出された。一方、水中でルイス酸触媒として機能しないYbCl_3錯体については、非水溶液中では錯体の局所構造は保持されているが、水溶液中では錯体配位子と水分子の交換が起こり加水分解が進行していることが示唆された。このようにYb(OTf)_3錯体が特に水溶液中で安定化されルイス酸触媒として機能する様子が本研究によって明確に示された。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Tomoko Yoshida: "XAFS study of ytterbium complexes as new eype Lexis acid catalysos" J.Synchron Rad.(1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Tomoko Yoshida: "XAFS Study on the Structure of Ytterbium (III) Trifluoromechanesm Morales as a New Type Catalyst" Jpn.J.Appl.Physic. (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 吉田朋子: "STRUCTURAL STUDY OF YTTERBIUM COMPLEXES AS STABLE LEWIS ACIDS BY XAFS" PHOTON FACTORY ACTIVITY REPORT. 14. 167-167 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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