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新規不斉配位子の開発と触媒的不斉反応およびその応用

研究課題

研究課題/領域番号 09750959
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 合成化学
研究機関岡山理科大学

研究代表者

今井 信行  岡山理科大学, 工学部, 講師 (20278906)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードα-アミノ酸 / ジスルホンアミド / シモンズ-スミス型 / 触媒的 / 不斉反応 / シクロプロパン化 / アリルアルコール / アルキル化
研究概要

L-フェニルアラニン由来ジスルホンアミド体1a(R=PhCH_2,R'=Me,R"=p-NO_2C_6H_4)を不斉源として用いた場合、シンナミルアルコール(2a)の反応では85%eeで相当するシクロプロパン誘導体(3a)が得られたが、他の基質では39〜71%ee程度の不斉収率でありた。
本反応における不斉収率の向上を目指して、ジスルホンアミド誘導体(1)の改良を検討した。
2ヶ所のスルホンアミド部分に任意のスルホニル基を導入し易いように、各々異なる保護基を有するジアミン(4)を配位子合成における鍵中間体とした。L-フェニルアラニノールをBOC保護,メシル化,アジド化して48% overall yieldで4を得、トリフルオロ酢酸でのBOCの脱保護または水素添加によるアジド基の還元により、4の一方のみをアミノ基に変換することができた。続いて、スルホニル化,アミノ基への変換,スルホニル化を経て様々なタイプのジスルホンアミド誘導体1を合成するルートを開発した。こうして得られた1の存在下における不斉シクロプロパン化反応を、現在も検討中である。
また、1の存在下シンナムアルデヒド(5a)の不斉アルキル化反応を試みたところ、触媒的に進行して相当する二級アルコール(6a)を高収率で与えた。不斉収率は最高でも27%eeであるが、トリフルオロメタンスルホニル基の置換位置が生成物の絶対配置に影響を及ぼしているので興味深い知見と言える。尚、海産性プロスタノイド全合成において鍵化合物であるスズ置換シクロプロビルアルコールは、本反応を利用して61%eeが得られ、これを用いてアルキル化およびパラジウム触媒存在下クロスカップリング反応等を検討している。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Nobuyuki Imai, et al: "A New Chiral Disulfonamide Ligand Deriued from α-Amino Acid for Catalytic Enautioselective Cyclopropanatiro" Tetrahedron Letters. 38・8. 1423-1426 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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