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人工環礁の水質浄化機能に関する研究-生態系モデルによるシミュレーション-

研究課題

研究課題/領域番号 09751026
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 海洋工学
研究機関大阪府立大学

研究代表者

大塚 耕司  大阪府立大学, 工学部, 講師 (90213769)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード人工環礁 / 水質浄化 / 生態系モデル / 実地調査 / 物質循環
研究概要

本研究では,(1)人工環礁の実地調査,(2)生態系モデルのレビュー,(3)人工環礁域生態系モデルの構築,を行った.以下にその概要を示す.
(1) 人工環礁の実地調査
大阪府泉佐野市のりんくう公園内にある人工環礁において,水質,海藻の植生分布を中心とする毎月の調査,および底質,沈降物,浮遊生物,付着生物,遊泳生物を中心とする四季の総合調査を行った.その結果より,海藻の光合成作用を基礎とする生態系の物質循環が海水の溶存酵素や栄養塩濃度に大きく影響を与えていることなど,水質浄化機能に及ぼす生態系の役割をある程度明らかにした.
(2) 生態系モデルのレビュー
従来行われてきた国内での生態系モデルに関する研究のレビューを行い,生態系モデルが,物理・化学的物質循環を基礎とする富栄養化モデル,プランクトンによる物質循環まで含めた浮遊生態系モデル,底泥の化学的物質循環とベントスによる物質循環を含めた底生生態系モデル,ある個体群の生物量と分布の変化を表す個体群動態モデル,などに分類できることを学ぶとともに,浮遊生態系モデルおよび底生生態系モデルの基本的な構築方法を学んだ.
(3) 人工環礁域生態系モデルの構築
既存の生態系モデルの構築方法を基礎として,浮遊生態系モデルと底生生態系モデルとを組み合わせた人工環礁域生態系モデルの構築を行った.また,実地調査から得られたデータを用いていくつかの生物パラメタを導出し,これらを組み込むことによって対象海域に適応した生態系モデルを開発した.さらに,この生態系モデルを用いた数値実験を行い,人工環礁内の物質循環の定量的な評価を行うとともに,底泥食性動物を対象としたバイオマニピュレーションによる水質浄化効率の向上が可能であることを示した.

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 大塚耕司,中谷直樹,宮地誠之,中西敬,吉村直孝,沢田守: "りんくう公園人工環礁の水質浄化機能に関する研究(第1報)-りんくう公園人工環礁における実地調査" 関西造船協会誌. 229. 211-219 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 大塚耕司,中谷直樹,宮地誠之,中西敬,吉村直孝,沢田守: "りんくう公園人工環礁の水質浄化機能に関する研究(第2報)-人工環礁における生態系モデルの構築" 関西造船協会誌. 229. 221-234 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 大塚耕司,中谷直樹,宮地誠之,中西敬,吉村直孝,沢田守: "りんくう公園人工環礁の水質浄化機能に関する研究(第1報)-りんくう公園人工環礁における実地調査-" 関西造船協会誌. 229(印刷中)3月発行予定. (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 大塚耕司,中谷直樹,宮地誠之,中西敬,吉村直孝,沢田守: "りんくう公園人工環礁の水質浄化機能に関する研究(第2報)-人工環礁域における生態系モデルの構築" 関西造船協会誌. 229(印刷中)3月発行予定. (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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