• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

細胞質遺伝を制御する核遺伝子の同定と機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 09760005
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 育種学
研究機関岡山大学

研究代表者

坂本 亘  岡山大学, 資源生物科学研究所, 助手 (20222002)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード細胞質 / 母性遺伝 / オオムギ / ミトコンドリア / 葉緑体 / 細胞質遺伝
研究概要

本研究では、細胞質遺伝、特にミトコンドリアの機能を制御する新たな遺伝子を同定し、これらの解析をすすめると同時に、分子育種に応用するための基礎的知見を得ることを目的とし、今年度は以下の研究を行った。
● オオムギ葉緑素突然変異系統wst-3の解析
オオムギで葉や穂に縞模様の形質を引き起こす突然変異系統wst-3における形質発現とオルガネラの変化について調べた。wst-3では、「縞」形質の他に一定の比率でアルビノ個体を分離する。wst-3系統と野生型品種「赤神力」との正逆交雑における交雑後代Fl種子でのアルビノの出現を調べた結果、アルビノはwst-3を母親とした時のみ分離する、すなわち、アルビノの出現は母性遺伝することが明らかとなった。野生型、wst-3、アルビノの3種類の個体について、往性遺伝を司るオルガネラである葉緑体・及びミトコンドリアを電子顕微鏡によって観察したところ、白色化した組織における葉緑体の形態異常は見られたが、ミトコンドリアについては特に異常を示す形態は観察されなかった。
● ミトコンドリア制御遺伝子の解析
今年度は、ミトコンドリア機能を制御する新たな植物の遺伝子を単離する目的で、ABC1遺伝子の変異により呼吸欠損を示す酵母の突然変異体用いた相補系で、シロイヌナズナで同様の機能を示す遺伝子AtABClを単離した。単離した遺伝子は1コピーであったが、EST及びデータベースの解析から、ABClと一部相同性を示す遺伝子がシロイヌナズナに存在することが示唆された。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Cardazzo,B., Hamel,P. Sakamoto,W., Wintz,H., and Dujardin,G.: "Isolation of an Arabidopsis thaliana cDNA by complementation of a yeast abcl deletion mutant deficient in complex III respiratory activity." Gene. 221. 117-125 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 坂本 亘: "葉緑体分化におけるミトコンドリアの役割" 日本農芸化学会誌. 71(12). 1292-1294 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi