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セイヨウナシ果実の追熟のための低温要求量(chill unit)を支配する要因

研究課題

研究課題/領域番号 09760019
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 園芸・造園学
研究機関山形大学

研究代表者

村山 秀樹  山形大学, 農学部, 助教授 (40230015)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードセイヨウナシ / 低温処理 / エチレン生合成 / 追熟 / エチレン / ACC / ACC synthase / ACC oxidase
研究概要

セイヨウナシ果実における収穫後の低温処理の生理学的意義を解明するために、昨年度は,低温に対する感受性の高い‘ル・レクチェ'果実を用いて,低温処理がエチレン生合成におよぼす影響を検討した。その結果,果実に低温処理を施すと,ACC synthase活性がすみやかに増大することが判明した。そこで,本年度は,低温処理期間と追熱所要日数との関係を,エチレン生合成の観点から検討した。
1. 低温処理がエチレン生合成におよぼす影響;収穫後ただちに1℃で低温処理を行った果実を用いて、低温処理中のエチレン生成量、果実内エチレン濃度、ACC synthase活性、ACC oxidase活性、ACC含量を毎日1果、30日間測定した。その結果、エチレン生成量は低温処理12日から増加し、18日から19日にかけて急増し,28日にピークに達した。果実内エチレン濃度とACC含量は同様の経時的変化を示した。すなわち、低温処理12日に増加し始め、26日にピークに達し、その後減少した。ACC synthase活性は低温処理12日ごろから増加し始め、28日にピークに達し、その後減少した。なお、ACC oxidase活性に一定の傾向はみられなかった。
2. 低温処理期間が追熟所要日数におよぼす影響;低温処理期間と追熟所要日数との関係を検討するため、毎日1果を20℃に移し、追熟を行った。なお、追熟所要日数は20℃に移してからエチレン生成量がピークに達した日までの日数とした。その結果、低温処理19日未満の果実は、低温保持期間が長くなるにつれて追熟日数が短くなった。これに対し、低温処理を19日以上行った果実では、追熟所要日数はそれ以上短くならす、13日前後であった。
以上の結果より、‘ル・レクチェ'果実の追熟には、19日以上の低温処理が有効であることが判明した。さらに、低温処理19日目にはエチレン生成量が8.5μl・kg^<-1>・h^<-1>まで急激に増加したことから、追熟に有効な低温処理期間はエチレン生成量で判断できることが示唆された。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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