研究課題/領域番号 |
09760031
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
園芸・造園学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
鉄村 琢哉 京都大学, 農学研究科, 助手 (00227498)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | カキ / in vitro / rejuvenation / 根 / 緑枝挿し / 休眠枝挿し / ラオヤーシ / 縁枝挿し / ミスト装置 / 黄化処理 |
研究概要 |
1) in vitroでの実験:根から分化したシュートの発根力が継代回数の噌加によってどのように変化化するのか調べ、一度獲得したrejuverationの状態がどのように変化するのか調査した。〔結果〕継代10回目まで、高い発根力を維持し、rejuverationの状態は保たれていることが示唆された。 2) 圃場レベルでの実験:カキ及びカキのわい性台木として有望なラオヤーシの成木、幼木、茎頂培養由来の木、茎頂培養由の木の根から発生したひこばえ及び台木の根のひこばえを材料として、緑枝挿しおよび休眠枝挿しの実験を行い、発根の難易について調査した。(1)緑枝挿し〔結果〕茎頂培養あるいは台木のひこばえを挿し穂の材料として用いると、非常に高い発根率を示した。良好な発根を得るためには25ppm24時間あるいは3000ppm5秒間のIBA浸漬処理が必須であり、挿し穂の長さや挿し木時期も発根率に影響を及ぼした。しかしながら、幼木や茎頂培養であっても、ひこばえではなく、地上部の新しょうを用いた場合は、ほとんど発限しなかった。(2)休眠技挿し〔結果〕ひこばえに夏季に覆土による黄化処理を行うと、一部のひこばえは、冬季までに発根しており、カキの取り木繁殖の可能性が示唆された。また発根していなくても黄化処理を行ったひこばええは、挿し木すると非常に高い発根率を示したが、覆土の時期は早い方が黄化処理の効果は高かった。(3)ラオヤーシ〔結果〕ひこばえを利用することにより、緑枝挿し、休眠技挿しともに良好な発根が得られた。組織培養の困難なラオヤーシにとって、ひごはえ利用の挿し木繁殖法は優良クローン台木の有効な手段であると考えられる・
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