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甘果オウトウにおける多雌ずい花の発生機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 09760034
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 園芸・造園学
研究機関香川大学

研究代表者

別府 賢治  香川大学, 農学部, 助手 (30281174)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード甘果オウトウ / 多雌ずい花 / 気温 / 土壌湿度 / 植物ホルモン / 温度 / 西南暖地
研究概要

前年度の科学研究費補助金(奨励A)による研究で、温度および土壌湿度が多雌ずい花の発生に及ぼす影響について、それぞれ個別に調査を行った。本年度は、これらの要因の相互作用を調べるとともに、植物ホルモンと多雌ずい形成との関係についても調査を行った。
まず、多雌すい花の発生に対する温度環境および土壌湿度の相互作用を調査するため、甘果オウトウ‘佐藤錦'を用いて、7月20日から9月13日まで人工気象室による環境制御下での処理を行った。処理区には温度(高温区:昼温35℃/夜温25℃、低温区:25℃/15℃)と土壌湿度(乾燥区:pF≦2.5、湿潤区:pF≦1.8)を組み合わせで4区を設けた。低温区では高温区よりも雌ずい分化が10日ほど早く始まった。多雌ずい花は、低温区では両土壌湿度区とも全く発生が認められなかったのに対し、高温区では土壌乾燥区で70%、湿潤区で80%以上の発生が認められた。
これらのことから、低温条件下では、植物体の水分状態に関係なく多雌ずい花の発生は完全に抑制されることが確認された。一方、高温条件下では、植物体の水分状態に関係なく多雌ずい花の発生頻度が著しく高まることが明らかになった。
次に、植物ホルモンと多雌ずい形成との関係を探るために、短果枝毎に、ナフタレン酢酸(IAA)、アブシジン酸(ABA)、ジベレリンA_3(GA_3)、6-べンジルアデニン(BA)、エスレル(C_2H_4)、バクロブトラゾール(PBZ)の噴霧処理を行った。多雌ずい花は、対照区では4%発生しており、ABA、C2H4、PBZ区では対照区と同様の多雌ずい花率を示したが、BA区では多雌ずい花の発生率が著しく高くなり、100ppm区で29%、200ppm区で36%くなった。このことから、多雌ずい形成に対するサイトカイニンの関与が示唆された。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kenji Beppu: "High temperature rather than drought stress is responsible for the occurrence of double pistils in ‘Satohnishiki' sweet cherry." Scientia Horticulturae. (In press).

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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