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日本の土壌生態系における窒素無機化量の広域的評価と温暖化による影響の予測

研究課題

研究課題/領域番号 09760056
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 植物栄養学・土壌学
研究機関京都大学

研究代表者

矢内 純太  京都大学, 農学研究科, 助手 (00273491)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード土壌 / 窒素無機化量 / 広域評価 / 日本 / 温暖化 / 長期培養法
研究概要

本年度は、日本全国の土壌試料の採取とその形態別窒素の定量評価を行なった。まず、土壌試料は、国および県の農業試験場と一般農家の圃場の表層土を、北海道、秋田、新潟、富山、石川、福井、京都、滋賀、兵庫、福岡、佐賀、鹿児島、沖縄あわせて約100点採取した。これらは、水田あるいは畑の土地利用下にあり、土壌型としては沖積土から火山灰土壌まで幅広く、またその存在する地点の気候も多様であることから、日本全体の農耕地土壌を代表しうるものと考えた。そして、それら試料中の窒素成分を、全量とともに、有機の可給態画分である窒素無機化潜在量を、長期培養法で求めた。その結果、窒素無機化潜在量は、全体的には全窒素量に比例してその数%から数十%を占めることが明らかとなった。また、その潜在量を規定する要因について解析を行なったところ、気候による影響は全窒素に比べて小さいことが分かった。すなわち、全窒素量は亜寒帯気候の北海道が亜熱帯気候の沖縄より著しく高いのに対して、無機化潜在量は必ずしも顕著な差はなかった。また、土壌型についても気候と似た傾向を示した。最も影響がみられたのが土地利用であり、畑よりも水田の方が無機化潜在量は高い傾向にあった。しかしながら今回の結果は包括的なものとは必ずしも言えないため、今後引き続き、全国規模での土壌試料採取と分析を行い、最終的に日本の農耕地土壌全体の結果として取り纏めたいと考えている。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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