研究課題/領域番号 |
09760059
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
植物栄養学・土壌学
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研究機関 | 東京大学 (1998) 山口大学 (1997) |
研究代表者 |
西山 雅也 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 講師 (50263801)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 土壌伝染性植物病害 / トマト青枯病 / 病害抑止土壌 / 植物根圏微生物 / Ralstonia solanacearum / ペクチン / ポリガラクトウロナーゼ / 根圏微生物 / 発病抑止土壌 / 微生物群集 / 土壌微生物 / 多様性 |
研究概要 |
1.発病抑止型土壌および根に特徴的な微生物の生理的性質の検索:発病抑止型土壌および発病型土壌で生育させたトマト根面の微生物画分およびこれらの根面微生物画分から希釈平板培養法により分離された細菌株について、発病抑止型土壌の微生物に特徴的な性質を検索するため、ペクチン培地における増殖速度ならびにぺクチン分解酵素の1つであるポリガラクトウロナーゼ活性を調べた。この際、実験pHを4.0および6.0の2段階に設定した。またこの実験に先立ち、ペクチンがトマト根からの主要分泌多糖類であることを液体クロマトグラフイを用いて確認した。実験の結果、根面微生物画分のべクチン培地における増殖速度およびポリガラクトウロナーゼ活性は、pH4.0および6.0のいずれの場合にも、発病抑制型土壌で生育させたトマト根面の微生物画分の方が、発病型土壌におけるトマト根面微生物画分よりも高い値を示した。このことより、発病抑制型土壌で生育したトマトの根面は、主要な根分泌物であるペクチンをめぐる競争という点において、青枯病原細菌にとって厳しい環境であると推察された。 2.発病抑止能における土壌微生物性の寄与について検討するため、クロロホルム燻蒸消毒した土壌(発病抑止型土壌)に発病抑止土壌および発病型土壌(いずれも生土)を微生物源として少量混合して発病試験を行った結果、発病抑止土壌を混合した場合に発病が抑止された。この結果から、発病抑止土壌の発病抑止能には、土壌の微生物性が関与しているものと考えられた。
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