研究課題/領域番号 |
09760103
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用微生物学・応用生物化学
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
田口 精一 東京理科大学, 基礎工学部・生物工学科, 助手 (70216828)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 放線菌 / プロテアーゼ / プロテアーゼインヒビター / 蛋白質間相互作用 / 分子進化 / 基質特異性 / プロセシング / 蛋白質間架橋反応 / 遺伝子発現抑制 / メタロチオネイン様ドメイン |
研究概要 |
(1) SAM-P20遺伝子の上流には、メタロチオネイン様蛋白質をコードし得る読み枠が存在し、その機能をフレームシフトにより解析したところ、SAM-P20遺伝子の発現を負に制御することが推定された。またSAM-P20遺伝子の下流には、それと相同な遺伝子が見つかり、独立に転写されることも明らかとなった。またこの遺伝子産物は、26kDaの内因性標的プロテアーゼSAM-P26と同一であることが、塩基配列分析とペプチドマッピングの結果から明らかとなった。 (2) 45 kDaの内因性標的プロテアーゼSAM-P45は、110kDaの前駆体として生合成され、菌体外へ分泌することが推定された。一次構造から本プロテアーゼは、サチライシンファミリーの新規メンバーであることがわかった。基質特異性は、トリプシン類似で活性発現にCa^<2+>を要求する。成熟領域に続いて膜へのアンカー能力をもつと思われるプロ領域が存在し、いわゆるプロホルモンプロセシング酵素フリンをはじめとするKex2型プロテアーゼに類すると考えられた。 (3) 近隣結合法と最大結合法によってSIL蛋白質群の分子系統解析をおこなったところ、それぞれの生産菌自体の系統関係と相関のあることが判明した。また阻害反応中心におけるアミノ酸置換頻度は平均的で、哺乳類血漿中のプロテアーゼインヒビターでいわれている強いDarwinian selectionは働いていないと結論された。
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