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抗生物質ポリナクチンとパママイシンの全合成と生物活性

研究課題

研究課題/領域番号 09760108
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物生産化学・応用有機化学
研究機関東北大学

研究代表者

清田 洋正  東北大学, 農学部, 助手 (30234397)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードパママイシン / ポリナクチン / 全合成 / ヨードエーテル化 / イオノファア / 抗生物質 / マクロリド / テトラナクチン / ホモノナクチン酸 / イオノフォア
研究概要

ポリナクチン類およびパママイシン類は、Streptomyces属放線菌に由来するマクロリド系抗生物質であり、いずれも分子内に構造類似のcis形テトラヒドロフラン環を有する。ポリナクチンは殺ダニ剤マイトサイジンSとして醗酵生産により実用化されているが、これは比較的低活性な5種類の同族体の混合物である。パママイシン-607は、同族体の中でも最も気菌糸形成促進活性が強く、またこれも幅広い抗菌スペクトルを示す。ポリナクチン中で最強の活性を有するテトラナクチンの構成酸である(+)-、(-)-ホモノナクチン酸、その類縁体(+)-、(-)-ビスホモノナクチン酸およびパママイシン-607の合成研究を行った。前2者については、ラセミ体の合成前駆物質を不斉還元反応に供して一挙に両鏡像体を調製する新規な経路を用いた。後者については、既に報告した(+)-ホモノナクチン酸の合成法に従った。
・ホモノナクチン酸:両鏡像体をより簡便に合成するため、全合成の最終段階に近い中間体までラセミ体のまま導き、不斉還元反応を経てジアステレオ異性体の分割を行う経路を開拓した。アンチアルドール型骨格の導入には水ホウ素化反応を用いた。ウィッティヒ反応により側鎖を延長したエノンに対し、CBS試薬を用いた不斉還元反応を行って、2種のジアステレオマーを得、これの分離に成功した。以降は昨年度行った経路に準じてモノマーの合成を行う。・パママイシン/北半球部:シャープレスの不斉エポキシ化反応を用いて不斉を導入した共通中間化合物から光学活性なC_1-C_7フラグメントおよびC_<10>-C_<15>フラグメントを調製した。・パママイシン/南半球部:同様にシャープレスの不斉エポキシ化反応を経由して、全ての炭素骨格およびcis形テトラヒドロフラン環を有するC_1'-C_<11>'フラグメントの前駆体を合成した。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 古屋幸人,清田洋正,折谷隆之: "抗生物質Pamamycin607の合成研究" 日本農芸化学会誌. 73・増刊(印刷中). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] H. Kiyota, M. Abe, Y. Ono, T. Oritani: "Synthesis of (+) -Homononactic Acid via Iodoetherification" Synlett. 1997・9. 1093-1095 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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