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食物繊維による大腸上皮細胞の異常増殖抑制作用における免疫系の関与

研究課題

研究課題/領域番号 09760120
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 食品科学・製品科学
研究機関北海道大学

研究代表者

石塚 敏  北海道大学, 農学部, 助手 (00271627)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードaberrant crypt foci / 食物繊維 / 1,2-dimethylhydrazine / 抗アシアロGMI / ガンマ線 / 抗アシアロGM1
研究概要

大腸癌の前癌病変と考えられているaberrant crypt foci(ACF)は発癌物質の投与だけでなく、低線量のガンマ線照射によっても引き起こされることが我々の研究で明らかになった。大腸癌を誘発させるために比較的よく使われる発ガン物質は大腸管腔内側から作用するものが多い。一方、ガンマ線の場合は直接大腸上皮に作用し、かつ照射時間も数分であるため、比較的腸管腔内容物の影響を受けにくいと考えられる。我々はこのガンマ線誘発ACFが抗アシアロGM1投与により影響されるか、また大腸癌誘発剤である1,2-dimethylhydrazine(DMH)誘発ACFを強力に抑制した甜菜食物繊維(SBF)の摂取がガンマ線誘発ACFに対しても同様な効果を持つのかを検討した。その結果、DMH誘発ACFの場合と同様に抗アシアロGM1の投与はガンマ線誘発ACFの発生頻度を有意に増加させることが明らかになった。SBFの摂取自体はガンマ線誘発ACFに対して影響しないが、抗アシアロGM1投与下ではSBF摂取はACFの増加を有意に抑えた。また、免疫組織化学的研究から、抗アシアロGM1投与により大腸粘膜上皮内におけるCD8陽性細胞の数が有意に減少することが明らかになった。これは抗アシアロGM1投与は大腸上皮間リンパ球に影響を与えることを示唆している。これらの研究から粘膜上皮近傍のCD8陽性細胞数が減少した条件で、DMHとガンマ線照射のどちらにより誘発されるACFでもSBFの摂取は抑制効果を示すことが明らかになった。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Ishizuka,S.: "Suppression of the number of aberrant crypt foci of rat colorectum by ingestion of sugar beet fiber regardless of administration of anti-asialo GM_1" Cancer Letters. 121・1. 39-43 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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