研究課題/領域番号 |
09760130
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
食品科学・製品科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
林 由佳子 京都大学, 食糧科学研究所, 助手 (60212156)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 味覚 / 苦味 / うま味 / マウス / パッチクランプ / 苦み |
研究概要 |
味細胞は味情報を神経情報伝達物質によって味神経に伝えていることがわかっている。神経伝達物質の放出のための細胞内カルシウムの増加は膜電位依存性のチャネルや環状ヌクレオチド依存性チャネルを通って細胞外からの流入と、IP_3依存性のカルシウムチャネルによる細胞内ストアーから細胞質への放出による。味種の識別には味種特異的受容体の存在と味物質の直接的な細胞膜への影響が考えられる。しかし、味受容体の実体も情報変換機構も解明されていない。本研究は味情報の識別機構の解明を目的とした。 苦味-マウスにおけるキニーネ応答にはガストジューシン-ホスホジエステラーセが活性化して細胞内環状ヌクレオチドの減少が関わっているとの報告を検証するため、ホールセルパッチクランプ法でピペット内にcGMPを添加した。そしてキニーネ応答を測定した。cGMP非存在下ではキニーネ刺激により-80mVの固定電位下、内向き電流応答がみられた。この応答はcGMP添加によっても減少あるいは消失することはなく、むしろ大きくなる場合も見られた。今回の結果からcGMPが減少する系以外の情報伝達系がキニーネ応答に存在していると考えられる。 うま味-グルタミン酸ナトリウム刺激において味細胞は3種類の応答を見せる。すなわち、一過性と持続性内向き電流と外向き電流である。このうち代謝型グルタミン酸受容体4型のアゴニストであるL-AP4刺激では外向き電流応答しか見られなかった。そこでイオンチャネル一体型グルタミン酸受容体のアゴニストであるNMDA刺激を行った結果、一過性内向き電流応答が見られた。このことから味細胞にNMDA型受容体が存在することが明らかとなった。
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