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木質機械接合部の初期「あそび」量の確率分布に基づく剛性設計法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 09760155
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 林産学
研究機関東京大学

研究代表者

槌本 敬大  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (00261959)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード木質機械的接合部 / モーメント抵抗型集成材接合部 / モーメント載荷試験 / 二面せん断試験 / 初期「あそび」 / すべり剛性 / 摩擦 / 二次線形領域
研究概要

木質接合部の初期「あそび」の挙動を実験的に明らかにすることを目的として、前年度の試験結果の信頼性を高めるために実大サイズのモーメント抵抗型集成材接合部試験体に対して静的載荷試験を実施し、製材によるボルト接合の二面せん断試験を行った。その結果、以下のように結論づけられた。
(1) 実大サイズのモーメント抵抗型集成材接合部において、荷重変位曲線の初期「あそび」領域に傾きがあるとして近似しても、初期「あそび」はボルト径と先孔径の差とは一致しない。
(2) 接合具単体の二面せん断試験においては初期「あそび」量は正規分布をなす可能性があることが示唆された。
(3) 初期「あそび」を1,2mm有する実大モーメント抵抗型集成材接合部では、ボルト締め付けトルクの低下が、動的変形量を増大させ、固有振動数を低下させた。これに対して初期「あそび」を保持しない実大集成材接合部では、ボルト締め付けトルクによるそれらへの顕著な影響は確認し得なかった。
(4) 接合具単体に一方向せん断力を与えたときの初期「あそび」量はボルトと先孔の径差によらずバラツキが大きいが、繰返しせん断力下の正負両方向の初期「あそび」量の合計値はボルトと先孔の径差に近い値を取った。
(5) 接合具単体の二面せん断試験においては初期「あそび」量は正規分布をなす可能性があることが示唆された。
(6) 実大モーメント抵抗型接合部および接合具単体二面せん断試験体において、ボルトと先孔の径差の増大にともなって二次線形領域の荷重-変位曲線の傾きは低下した。
以上の結果が新規性および有用性に富むと判断されたので、第48回日本木材字会大会(1998年4月、静岡)において発表し、前年度得られた結果と合わせてPacific Timber Engineering Conference(1999年3月、ニュージーランド)において発表した。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 槌本敬大ほか3名: "Effect of Clearance on the Mechanical Properties of Timber Joint" Proceedings of Pacific Timber Engineering Conference '99. in press. (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 槌本敬大ほか8名: "住宅部材安全性能向上事業報告書(集成材の強度性能評価事業)" (財)日本住宅・木材技術センター, 219 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 槌本敬大ほか8名: "住宅部材安全性能向上事業報告書(集成材の強度性能評価事業)" (財)日本住宅・木材技術センター, 110 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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