• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

木材腐朽菌のフェニルアラニンアンモニアリアーゼのリグニン分解過程での役割

研究課題

研究課題/領域番号 09760160
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 林産学
研究機関京都大学

研究代表者

服部 武文  京都大学, 木質科学研究所, 助手 (60212148)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードLignin biodegradation / Phanerochaete chrysosporium / Veratryl alcohol / Phenylalanine ammonia-lyase / Glutamate dehydrogenase / Glutaming synthetase / White-rat fungi / Secondary metabolism / Veratyl alcohol / Glutamine synthetase / White-rot fungi
研究概要

前年度に引き続き、木材腐朽菌Phenerochaete chrysosporiumの二次代謝産物Veratryl alcohol(VA)の蓄積が、培地へのフェニルアラニン添加により阻害される機構を明らかにするために、フェニルアラニン、又、アンモニウムイオンの添加がアンモニア同化酵素(L-Glutamate:NADP^+ oxidoreductase,EC1.4.1.4(GDH),L-Glutamate:ammonia ligase,EC6.3.1.2(GS))活性に与える影響を検討した。
まず、培地に添加したアンモニウムイオン、又、フェニルアラニンは、添加後5日、又、7日で代謝され培地より消失した事を見出した。フェニルアラニンの減少と、誘導されるフェニルアラニンアンモニアリアーゼ活性(PAL)は同期していたため、菌体は、PAL活性が高い時期に、フェニルアラニンからの窒素を獲得できたと考えられた。しかし、フェニルアラニン、又、アンモニウムイオン添加数時間後のGS,GDH活性には変動が観察されなかった。その点に関し、菌体内の窒素代謝の様相を解明するには、本研究のように酵素活性の変動の検討だけでは限界があると考えられた。
その間、米国のTowersらが^<15>N標識したアミノ酸を用い、木材腐朽菌Lentinus lepideusにおいて、フェニルアラニンアンモニアリアーゼを中心とした窒素のリサイクル機構を、^<15>N-NMRを用い報告した。この^<15>N標識化合物を用いる方法は、本研究で行っている酵素活性の変動から考察する方法に比べ、菌体に対するアンモニウムイオン、フェニルアラニン添加の影響を検討する点においては適当な方法ではないかもしれないが、リサイクルの証明には最も強力な方法と考えられた。しかしながら、助成を受ける間には、実験を進めることはかなわなかった。現在、これまでの結果を取りまとめているところである。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hattori,T., Shimada,M.: "The role of L-phenylalanine ammonia-lyase of Phanerochaete chrysosporium grown in the ligninolytic cultures" Proceedings of the 9th International Symposium on Wood and Pulping Chemistry. F6-1-F6-4 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi