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森林施業がスギ丸太品質・材質へおよぼす影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09760163
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 林産学
研究機関九州大学

研究代表者

古賀 信也  九州大学, 農学部, 助手 (20215213)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード森林施業 / スギ品種 / 丸太品質 / 材質 / 未成熟材率 / 丸太ヤング率 / スギ / 含水率
研究概要

本研究では,成長特性・材質特性の異なるスギ品種を対象に,「品種の概念(遺伝性)」をふまえたうえで,スギ丸太品質・材質への森林施業,とくにここでは間伐の影響を明らかにすることを目的に実験的研究をおこない,以下の成果が得られた.
(1) 成長(年輪幅)と未成熟材率には間伐の影響がわずかながら認められ,成長は促進され,未成熟材率はわずかに減少した.
(2) 生材含水率および心材率には間伐による影響はほとんど認められず,品種内のバラツキよりも品種間に大きなバラツキが認められた.
(3) 容積密度数には,アヤスギ,ヤブクグリでは影響が認められなかったが,クモトオシでは,間伐後容積密度は若干増加した.この成果は,成長がよくなると材の密度が低下するという今までの報告とは異なる結果であり,今後の課題として,品種ごとに成長と材の密度との関係を再検討する必要があると思われた.
(4) 仮道管長およびミクロフィブリルについては,期間内に測定を終えることができなかった.結果が得られ次第公表する予定である.
(5) 力学的性質については,丸太の動的ヤング率の測定をおこなったが,各品種,ともに間伐の影響はほとんど認められず,品種内のバラツキよりも品種間に大きなバラツキが認められた.
(6) 以上のように,測定したほとんどの材質指標において,間伐の影響はあまり顕著に認められず,スギ全体の材質を考慮した場合,間伐の影響よりも品種の違い(遺伝的な差)がきわめて重要であることがわかった.

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 高田克彦、古賀信也: "スギエレ木人工林における強度的性質の変異-樹幹ヤング係数による非破壊的検討" 第48回日本木材学会要旨集. 43 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] TAKATA,K.,KOGA,S.,TERAOKA,Y.: "A New Forest-stand Database with Wood Quality and Genotype Data of trees" Proceedings of International Symposium on Global Concerns for Forest Resource Utilization-Sustainable Use and Management. II. 861-865 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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