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急増する輸入青果物の国内流通とその担い手に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09760211
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 農業経済学
研究機関鹿児島大学

研究代表者

坂爪 浩史  鹿児島大学, 農学部, 助教授 (80258665)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード輸入青果物 / スーパー / 大規模小売企業 / 流通再編 / 輸入 / 青果物
研究概要

今年度は、鹿児島市内に店舗をもつチェーンスーパーを対象に輸入青果物の調達構造について分析した。その結果、スーパーの規模と業態による仕入先の違い、すなわち、規模の大きいナショナルチェーンおよびリージョナルチェーンは輸入商社+直輸入、比較的規模の小さいローカルチェーンは卸売市場をそれぞれメインの仕入先としていること、またごく最近になって、大規模なスーパーを中心に、エリアないしは各店舗ごとに仕入れ等の権限をもたせる、いわゆる分権化の動きが顕著であり、国産青果物の仕入れを含めて、地元卸売市場の利用率が上昇していることなどが明らかとなった。
こうした成果を昨年度の調査研究ならびに国産青果物に関する流通分析をあわせて総合的に考察し、スーパーを典型とする大規模小売企業による流通再編の構造と論理を解明した。その要諦は以下の通りである。
小売企業は他社および専門小売店などとの競争上、差別化商品と価格競争の手段としての通常商品という重層的な品揃え戦略を採用しており、差別化商品については産地直結(輸入の場合には直輸入)を行い、排他的な調達を狙う。他方、通常商品については、低価格・低コストによる調達がポイントとなるため、卸売市場(輸入の場合には輸入商社も含む)の利用が中心となる。このように、現在の流通再編は小売企業の青果物調達システムの構築過程として理解されるのである。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 坂爪浩史: "スーパーによる輸入青果物の調達に関する階層分析" 1998年度日本農業経済学会論文集. 171-175 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 坂爪浩史: "現代の青果物流通" 筑波書房, 214 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 臼井晋編: "『市場再編と農村コミュニティー-地域変革の課題と展望-』" 高文堂出版社, 127 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 全国農業協同組合中央会編: "『協同組合奨励研究報告』第23輯" 家の光出版総合サービス, 492 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 小野雅之・小林宏至編: "『流通再編と卸売市場』" 筑波書房, 254 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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