研究課題/領域番号 |
09760239
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
畜産学・草地学
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
口田 圭吾 帯広畜産大, 畜産学部, 助手 (50271747)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 画像解析 / 体尺測定法 / 育成牛 / 外貌形質 / 成長パターン |
研究概要 |
本研究では、画像解析による体尺測定法を開発し、牛外貌形質(線形評価形質)の加齢に伴う推移を調査した。体尺測定法の開発の際には、牛生本体に対し1/10スケールの模型を用い、精度の検証を行った。側望については、正面、前斜め約10度および後斜め約10度、後望については、正面、左斜め約10度および右斜め約10度から各3回撮影を行い、実測値との誤差を比較した。その結果、実測値と本研究で得られた画像解析による測定値との差の範囲は、垂直方向の測定形質において-0.5から0.6mm、水平方向の測定形質において-1.3から2.5mm、角度において-1.98から1.29度であり、体尺測定としては十分精度の高い方法が開発された。 本研究では外貌形質(線形評価形質)として体の深さ、尻の角度、蹄の角度、後肢の側望および後肢の後望を取り上げた。育成牛12頭について、出生から28ヶ月齢まで月1回の頻度で、側望および後望に対して撮影された画像に対して本研究で開発した方法により体尺測定を実施し、それらの成長様相を検討した。 体の深さは、20ヶ月齢頃まで増加し、その後、一定の値で推移する傾向にあった。尻の角度、蹄の角度および後肢の側望は、一定の値で推移する傾向にあった。後肢の側望は、20ヶ月齢頃まで有意に変化し、その後、一定の値で推移する傾向にあった。また、後肢の後望について、左肢の角度の加齢に伴う変化量は、右肢のそれに比べ、約2倍の値であった。 体高に基づくアロメトリー解析の結果、体の深さ、尻の角度および後肢の後望において推定された決定係数は、有意ではあったが、その値から成長パターンの類似性は低いと推察された。線形評価形質間の成長パターンが有意に類似した形質は、体の深さと尻の角度、体の深さと後肢の後望、尻の角度と後肢の後望および蹄の角度と後肢の側望であった。
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