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人工栄養飼育羊の肝臓内アミノ酸ダイナミクス

研究課題

研究課題/領域番号 09760257
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 応用動物科学
研究機関広島大学

研究代表者

小櫃 剛人  広島大学, 生物生産学部, 助教授 (30194632)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードアラニン / 尿素 / プロピオン酸 / アミノ酸 / 代謝 / 安定同位体 / グルコース / 肝臓 / 窒素
研究概要

反芻家畜の体内でのアミノ酸代謝と肝臓での尿素合成に及ぼす栄養条件、特にエネルギー源の影響について調べること目的に、前年度では羊へのグルコースの供給が、主要な糖原性アミノ酸であるアラニンの代謝と尿素合成に及ぼす影響を調べた。その結果、低蛋白質の粗飼料を給与した羊の第四胃内ヘグルコースを注入すると、アラニン窒素の体全体の代謝速度は増加したが、肝臓での尿素の合成速度は低下したため、肝臓でのアラニン窒素から尿素窒素への移行速度は変わらないことが明らかになった。そこで本年度は、グルコースの主要な前駆体であるプロピオン酸に着目し、その供給量とアラニン代謝や尿素合成との関係について、人工栄養飼育下の羊を用いて調べた。具体的には、維持代謝エネルギー相当量の短鎖脂肪酸混合液と緩衝液を第一胃内へ、維持相当量のカゼインを第四胃内へ注入した場合を対照として、それにプロピオン酸を維持代謝エネルギーの15および30%追加注入した区を設けた。各区とも7日間連続注入飼育を行い、尿中ヘの総窒素と尿素態窒素の排泄量を測定した。また、[^<15>N]アラニンの頚静脈内連続注入下での動脈血漿中[^<15>N]アラニン存在率から、アラニン窒素の体全体での代謝速度を求めた。その結果、プロピオン酸注入量の増加に伴い、アラニン窒素の体全体での代謝速度は増加したが、血漿中尿素濃度が低下し、尿中ヘの総窒素及び尿素態窒素排泄量も低下した。以上の結果から、低蛋白栄養条件下の羊では、グルコースまたはプロピオン酸の供給量が増加すると、内臓あるいは末梢組織でのアラニンの利用速度と合成速度が高まる一方、肝臓での尿素合成は抑制されることが示唆された。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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