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マウス卵母細胞中に含まれる「初期化因子」の探索

研究課題

研究課題/領域番号 09760259
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 応用動物科学
研究機関近畿大学

研究代表者

加藤 容子  近畿大学, 動物発生工学研究所, 講師 (40278742)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード初期化 / 核移植 / 卵細胞質 / 卵母細胞
研究概要

本研究では,まず,未受精卵あるいは受精卵をレシピエント卵細胞質とした核移植を行なうことにより,「初期化因子」が存在すると考えられる細胞質のステージを特定し,ついで「初期化因子」の実体を明らかにすることを目的として予備的実験を行なった。本年度では,これまでにマウス卵子で観察された上記の現象が他の動物種においても共通であるかどうかを検討したのち,卵細胞質に存在する「初期化」因子を含む分画を単離する目的として予備的実験を試みた。
前年度までに,(1)マウス未受精卵細胞質には,ドナー細胞核を初期化して受精卵と同じような初期発生を誘起する因子が存在すること,(2)一旦受精した卵細胞質にはそのような因子が存在しないことを明らかにした。今年度は,他の動物種(ウシ)のサンプルを用いた核移植においても,マウスと同様の結果がみられるかどうかを検討した。その結果,マウスの核移植で見られた現象と同様の傾向が観察できた。すなわち,ウシ除核未受精卵をレシピエント卵細胞質として核移植すると,体細胞核を高率に初期化するが,一旦活性化刺激を付与された未受精卵では,初期化できないということが観察された。これらのことから,受精あるいは受精と同等の活性化刺激を付与することにより,卵細胞質中の「初期化」に関わる因子が消失することが推察された。また,卵細胞質中に存在すると考えられる初期化因子を単離するための予備実験として,細胞質の因子を効率的に回収する方法について,体細胞をモデルとして検討した。その結果,細胞を少量の2次蒸留水に浮遊し,極細注射針でホモゲナイズした後,低速遠心する方法により,核のみが沈殿した細胞質溶液を作出できることが明らかとなった。今後は,このような方法によって,卵細胞質溶液を採取し,初期化因子を失った卵細胞質に注入することによって,初期化作用が回復するか否かを検討する予定である。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yoko Kato: "Eight calves cloned from somatic cells of a single adult" Science. 282. 2095-2098 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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