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ウシウイルス性下痢粘膜病における免疫寛容成立機序の解明とその予防法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 09760280
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 応用獣医学
研究機関北海道大学

研究代表者

田島 誉士  北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 講師 (90202168)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードウシウイルス性下痢粘膜病 / BVD-MD / ペスチウイルス / E1 / ウイルス遺伝子 / gp25
研究概要

牛ウイルス性下痢粘膜病(BVD-MD)の病原因子であるBVD-MDウイルス(BVDV)の遺伝子のポリメラーゼ連鎖反応(PCR)による解析過程で、BVD-MD発症およびBVDV感染成立においてE1が重要な役割を担っている可能性が示唆された。そこで本研究ではBVDVのE1の機能を解析したところ、E1はウイルスの中和反応に関与している他の2つの糖タンパクgp48(E0)あるいはgp53(E2)のアンカーとして機能している可能性が前年度までの研究で示唆された。さらにBVDVの宿主であるウシゲノムDNA上にウイルスE1遺伝子と相同性の高い領域が検出され、この相同性の高い配列はBVDVの接着、侵入などと何らかの関わりがある可能性も示唆された。
そこで本年度の研究においては、ウシゲノムDNA上に存在するこの遺伝子を解析しその役割を究明するためにまず、BVDV E1領域のPCR増幅産物をプローブとして、宿主細胞のゲノミックサザンブロットハイブリダイゼーションを実施した。その結果、宿主ゲノム中にE1相同遺伝子が存在することが明らかとなった。この領域がウシの細胞中でどのような役割をしているのかは、現在塩基配列の解読を中心として究明中である。
さらに、BVDVのE1遺伝子を発現ベクターに組み込んでリコンビナントE1(rE1)の作製を試みたところ、E1とほぼ同一分子量のタンパクを大腸菌に産生させることが可能となった。ウイルス中和試験に使用されているウシ抗BVDV抗血清を用いたウエスタンブロッテイング法によりこのrE1の抗原性状を検索したところ、rE1と抗血清とは反応しなかった。したがって、E1は宿主の免疫機構に認識されないタンパクであり、感染成立あるいは症状発現に何らかの役割を果たしているのではないかと推測された。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] M.Tajima,et al.: "Possible causes of diabetes mellitus in cattle infected with bovine viral diarrhen virus" Journal of Veterinary Medicine Series B. 45(in press). (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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