研究課題/領域番号 |
09760308
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用分子細胞生物学
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
河野 強 鳥取大学, 農学部, 助教授 (50270567)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | グルタミン酸 / トランスポーター / 線虫 / トランスジェニック / 生物検定法 / クローニング / サブタイプ / キイロショウジョウバエ / C.elegans / gene expression |
研究概要 |
線虫のゲノムプロジェクト情報を詳細に検索したところ、グルタミン酸トランスポーター遺伝子には、報告者が既にクローニングしたもの(Ceglut-I)以外に3つのサブタイプが存在することが示唆された。そこで、これらの遺伝子について、RACE法を用いてcDNAレベルでの塩基配列の確認を行った。3つのサブタイプ(それぞれCeglut-II、-III、-IVと命名)はそれぞれ502、532、575アミノ酸残基よりなり、Ceglut-Iとは43.8%、55.8%、50.8%の相同性を示した。また、ゲノム遺伝子の構造を比較したところ、Ceglut-Iが9個のエキソンからなるのに対し、Ceglut-II、-III、-IVはそれぞれ11、7、8個のエキソンからなり、イントロンの長さもまちまちであった。 さらに、アフリカツメガエル卵母細胞を用いた発現系では、Ceglut-IIおよび-IVはCeglut-Iとほぼ同等のグルタミン酸トランスポート活性を示したが、Ceglut-IIIはグルタミン酸トランスポート活性を殆ど示さなかった。このことから、Ceglu-IIIはグルタミン酸トランスポータースーパーファミリーに属する中性アミノ酸のトランスポーターである可能性が示された。そこで、Ceglut-I-II、-IVに対応する2本鎖RNAを合成し線虫に導入すること(RNAi)により転写阻害を試みたところ、際立った表現型は認められなかった。これは、神経系特異的に発現する遺伝子を標的にした場合、RNAiによる転写阻害が不完全であることによると考えられる。現在、変異剤およびUV照射を併用した遺伝子破壊株の作製を試みている。
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