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自律神経終末と平滑筋の接合部における微細形態と分子構築

研究課題

研究課題/領域番号 09770007
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 解剖学一般(含組織学・発生学)
研究機関名古屋大学

研究代表者

飯野 哲  名古屋大学, 医学部, 助手 (40242854)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード自律神経 / 神経終末 / 平滑筋 / SNAP25 / ニューロカルシン / 食道 / シナプトブレビン / シナプトフィジン
研究概要

1、 消化管、精管、虹彩の平滑筋組織中に分布する自律神経終末の形態学的特徴を電子顕微鏡を用いて解析した。消化管においては多くの終末がシュワン細胞を介して束ねられており、平滑筋と直接接することは少なく、それぞれが固有の基底膜を有していた。一方、精管や瞳孔括約筋では束ねられている神経線維は少なく、多くが単独のまたは少数の終末となって平滑筋と接していた。特に単独の終末は平滑筋と直接または共通の基底膜を介して接していた。消化管の神経に関してはモルモット結腸(論文発表)や十二指腸起始部(投稿予定)で観察を行った。
2、 血管壁や消化管壁においてシナプス小胞関連蛋白質を免疫組織化学的に検索し、その多くが神経終末に存在することを明らかにした。これらの蛋白質は基本的には神経終末に局在するが、シナプス前膜に分布すると言われるSNAP25は終末以外の神経線維全体にも分布し、末梢神経系全体の良いマーカーと成りうることが明らかとなった(投稿準備中)。更に例えば動脈血圧受容部において、求心性終末にもシナプス小胞関連蛋白質が見出され、これらの蛋白質が各種の求心性終末において何らかの働きを担っていることが示唆された。
3、 自律神経終末に比較的多量に分布する蛋白質としてカルシウム結合蛋白質の一つニューロカルシンを食道壁で同定した(論文発表)。この蛋白質は更に知覚神経系(論文発表)や骨格筋の遠心性・求心性終末(論文発表)においても発現していることが明らかとなった。またぐ神経終末に分布する蛋白質として癌抑制遺伝子産物であるAPC蛋白質(論文発表)や神経成長円錐に多量に含まれるNAP22(論文印刷中)と言った新規蛋白質を中枢神経系で同定した。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (9件)

  • [文献書誌] S.Iino: "Neurocalcin-like immunoreactivity in the rat esophageal nervous system" Cell Tissue Res.294. 57-68 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] S.Iino: "Neurocalcin-immunopositive neurons in the rat sensory ganglia" Brain Res.781. 236-243 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] S.Iino: "Neurocalcin-immunopositive nerve terminals in the muscle spindle, Golg : tendon organ and motor endplate" Brain Res.808. 294-299 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] N.S.Nahar: "Special smooth muscle cells along the submucosal surface of the guinea pig colon with reference to its spontaneous canfractions" Cell Tissue Res.293. 143-154 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] T.Senda: "Localization of the adenomatous polyposis coli tumour suppressor protein in the mouse central nervous system" Neuroscience. 83. 857-866 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] S.Iino: "Heterogeneous distribution of neurocalcin-immunoreactive nerve terminals in the mouse adrenal medulla" Cell Tissue Res. 289. 439-444 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Watanabe: "Unique spindle cells in the involved ileal segment of rats with congenital aganglionosis" J.Pediat.Surg.32. 1229-1233 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] T.Senda: "Localization of the adenomatous polyposis coli tumor suppressor protein in the mouse ientral neruous system" Neuroscience. 83. 857-866 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] S.Iino: "Neurocalcin-immunopositive neurons in the rat sensory gangia" Brain Res. (in press).

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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