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生理活性物質ブラジキニンの心筋保護作用に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09770028
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生理学一般
研究機関大分医科大学

研究代表者

佐藤 俊明  大分医科大学, 医学部, 助手 (60244159)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードブラジキニン / アデノシン / マイクロダイアリシス / プロテインキナーゼC / エクト-5′-ヌクレオチダーゼ
研究概要

マイクロダイアリシス法をラット心臓に適用し,アデノシン産生酵素である5´-ヌクレオチダーゼ活性をin vivoで評価した.ラットを麻酔人工呼吸下に開胸後,マイクロダイアリシス用プローブを左心室筋層内に装着し,タイロード液を毎分1μlで灌流しながら採取した透析液中のアデノシン濃度を高速液体クロマトグラフ法により測定した.タイロード液灌流下の定常状態におけるアデノシン濃度は0.5μMであった.タイロード液に各種濃度(10μM〜1mM)のAMPを添加するとアデノシンは濃度依存性に増加し,そのEC_<50>は107.2μMであった.また,5´-ヌクレオチダーゼ阻害剤であるα,β-methyleneadenosine5´-diphosphate(0.01μM〜100μM)はAMP(100μM)灌流下のアデノシンを濃度依存性に抑制し,そのIC_<50>は0.41μMであった.これらの結果より,AMP潅流により増加したアデノシンは,AMPが5´-ヌクレオチダーゼにより加水分解されて生じたものであり,ラット心室筋の5´-ヌクレオチダーゼ活性を反映していると考えられる.そこで(100μM)に膜透過性のジアシルグリセロール(1,2-dioctanoyl-sn-glycerol)を灌流したところアデノシン濃度が増加した.すなわちprotein kinase Cにより5´-ヌクレオチダーゼが活性化することが示唆された.同様に,ブラジキニン(1μM)添加によりAMP(100μM)灌流下のアデノシン濃度が増加した.この結果はブラジキニンにより5´-ヌクレオチダーゼが活性化されることを示唆するものである.この結果がB_2-receptorを介するprotein kinase Cの活性化よるものか,今後さらに検討していく予定である.

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Toshiaki Sato: "Stimulation of α_1-adrenoceptors and protein kinase C-mediated activation of ecto-5´-nucleotidase in rat hearts in vivo." Journal of Physiology (London). 503. 119-127 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Toshiaki Sato: "The effect of glibenclamide on the production of interstitial adenosine by inhibiting ecto-5´-nucleotidase in rat hearts" British Journal of Pharmacology. 122. 611-618 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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