研究概要 |
成長ホルモン(GH)in vitro刺激によるラット胸腺リンパ球のthymidine取り込みは、その反応系の細胞濃度に大きく依存することが判明した。即ち、1x10^(5)という低い細胞濃度ではコントロールの5,6倍に増加するが、1x10^(7)濃度ではどの濃度のGH刺激によっても有意な増加は認められなかった。insulin-likegrowth factor-I(IGF-I)刺激による胸腺リンパ球の増殖は、細胞濃度に関係なく一定の反応が認められた。一方、胸腺上皮性細胞のGH刺激による増殖反応はpreconfluentの状態で有意な増加が認められたが、confluentの状態ではGHによる増殖反応の増強は全く起らなかった。IGF-I刺激による増殖も同様の反応を示した。GH刺激による胸腺上皮性細胞のRNA合成および蛋白合成はpreconfluentの状態では有意な変化は認められなかったが、confluentの状態では有意な増加が認められた。
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