研究課題/領域番号 |
09770039
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
奥村 明子 大阪大学, 蛋白質研究所, 助手 (30180813)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 一酸化窒素合成酵素 / α1-syntrophin / 視交叉上核 / 視床下部 / 神経型一酸化窒素合成酵素 / FAD / 相互作用分子 |
研究概要 |
本研究は、ラットを用いて神経型一酸化窒素合成酵素(nNOS)の中枢神経系における活性調節の機構を解明するとともに、中枢性の自律神経調節におけるnNOSの生理的意義を明らかにすることを目的とする。そこで、nNOSと相互作用する蛋白質を検索することによりnNOSの活性調節および役割の解明を試みた。即ち、nNOSのPDZドメインをGST融合蛋白質として大腸菌に発現させ、これを用いてnNOSアフィニティーカラムを作製し、nNOSと結合するタンパク質を牛脳から精製した。その結果、nNOSと結合する58KDaの蛋白質を見いだし、この分子をマイクロシーケンシング法により解析したところα1-syntrophinと判明した。nNOSとα1-syntrophinが骨格筋において結合していることは、すでに報告されていたが、中枢神経系での両蛋白質の結合は不明であった。そこで、脳における両蛋白質の相互作用について検討した。まず、α1-syntrophinの抗体を作製し、免疫細胞染色を行ったところ、培養脳神経細胞でnNOSとα1-syntrophinが共存していることが認められた。免疫組織化学染色では、視床下部PVH、および視交叉上核(SCN)など、nNOSが発現しているニューロンにα1-syntrophinの顕著なシグナルが検出された。さらに、共焦点顕微鏡を用いた実験で、nNOSとα1-syntrophin両蛋白質が、PVHやSCNの細胞の一部で共存していることが観察された。 以上の結果は、nNOSが視床下部の機能において重要であること、また視床下部においてnNOSがα1-syntrophinと結合していることを示唆する。
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