• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

遺伝子標的組換えマウスを用いた細胞内カルシウム動員機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 09770055
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 薬理学一般
研究機関東京大学

研究代表者

高橋 徳志子 (山澤 徳志子)  東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (00282616)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードカルシウム / リアノジン受容体 / 興奮収縮連関
研究概要

リアノジン受容体は細胞内小胞体(ストア)に存在しているカルシウム放出チャネルで、1型(骨格筋)、2型(心筋)、3型(脳)のサブタイプがある。骨格筋の収縮はT管にあるジヒドロピリジン(DHP)受容体からの電気信号が小胞体にあるリアノジン受容体に伝わり、そこからCa^<2+>が放出されることにより引き起こされる。この一連の過程は興奮収縮連関と呼ばれているが、DHP受容体からどのように情報を伝えるかについて分子機構の実体が明らかでない。本研究は、骨格筋型興奮収縮連関の分子機構を解明する目的で、遺伝子標的組換えにより作成された1、3型リアノジン受容体欠損マウスの培養骨格筋細胞を使って興奮収縮連関の機能を担う1型リアノジン受容体一次構造上の部位の同定を行った。
リアノジン受容体は、サブタイプ間に高いアミノ酸配列の相同性を示すが、数箇所の領域(D1、D2、D3)では、アミノ酸配列の相同性は低いことが報告されている。平成9年度は、1型リアノジン受容体のD2領域を欠損すると電気刺激による反応がなくなることより、骨格筋型興奮収縮連関に必須なアミノ酸配列の1つであることを明らかにした。今年度は、D1領域が骨格筋型興奮収縮連関にどのように関与しているかを調べるため、D1領域を削除した1型リアノジン受容体変異遺伝子を作製し、同様の方法で解析した。その結果、電気刺激による反応だけでなく、カフェインによる反応も消失した。そこで、より正確なリアノジン受容体機能を調べるため、低親和性色素であるfuraptraを用いた細胞内Ca^<2+>ストア内腔のCa^<2+>濃度を測定することを考え、細胞内Ca^<2+>ストア内腔のリアルタイムイメージングの実験系を確立した。現在この方法で、リアノジン受容体機能解析を進めている。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] T.Miyakawa et al.: "Encoding of Ca^<2+> signals by differential expression of IP_3 receptor subtypes" The EMBO J. 18(in press). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Yamazawa-T, Takeshima-H, Shimuta-M, Iino-M: "A Region of the Ryanodine Receptor Critical for Excitation-Contraction Coupling in Skeletal Muscle" The Journal of Biological Chemistry. 272(13). 8161-8164 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Ninomiya-Y, Kigimcto-T, Yamazawa lkata-H, Miyashita-Y, Kasai-H: "Kinetic diversity in the fusion of exocyfotic vesicles" The EMBO Journal. 16(5). 929-934 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Kasai-Y, Yamazawa-T, Sakurai-T, Taketani-Y, Iino-M: "Endothelium-deperdent frequency modulation of Ca^<2+> Signalling in individual vascular smooth musale cells of the rat" Journal of Physiology. 504(2). 349-357 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi