• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

in situ RT-PCR法を用いた接着分子およびプロテアーゼmRNAの局在観察

研究課題

研究課題/領域番号 09770118
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 人体病理学
研究機関金沢大学

研究代表者

川島 篤弘  金沢大学, 医学部・医学科, 講師 (20242563)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードインテグリン / 胃癌 / RT-PCR / in situ hybridization
研究概要

(1)RT-PCRによる検討。進行胃癌組織30例と非癌部胃粘膜組織20例について、胃癌組織と非癌部組織での各サブユニットの発現率をRT-PCR法で調べるとαv、β6、β8は癌組織で有意に発現率が高かった。β5は、癌部で高い傾向が見られたが、統計学的有意差は認められなかった(p=0.0582)。(2)競合RT-PCR法による検討。PCR競合鋳型合成キットを用いて、574塩基対からなる癌遺伝子v-erbBのDNA断片から、両端にβ5のプライマーの配列を含む240塩基対の競合鋳型を作成した。この競合鋳型をサンプルに等量混ぜることによってサンプル内のβ5の定量が可能であった。定量的検索が可能であった進行胃癌組織21例と非癌部胃粘膜組織10例について、β5は癌部で140倍多く発現していた。(3)in situ hybridizationによる検討。組織切片上でβ5がどの程度発現しているかを調べるためにin situ hybridizationを施行した。対象は、手術がなされた胃癌患者の術前の胃生検組織(10%中性緩衝ホルマリン固定パラフィン包埋切片)65例で、まずこれらの症例をmRNA全量を反映するd(T)20 oligonucleotideの発現を検討し、mRNAがよく保存されていることを確認した。プローブは、PCRでジゴキシゲニン標識したDNAプローブを用いた。陽性細胞の割合からβ5の陽性スコアを算出すると、癌部で有意に高いスコアが得られた。(4)まとめ。αvβ5はビトロネクチンをリガンドとするインテグリンである。これまでのところモノクローナル抗体を用いたPLP固定パラフィン切片での免疫組織化学的検討でスキラス型胃癌においてβ5が陽性になる傾向が示されている(Kawahara et al.Pathol.Int.45:493-500,1995)。本研究でも競合RT-PCR法とin situ hybridizationを用いた検討で、β5が胃癌に高発現していることが確かめられた。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi