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カルシトニンにおける破骨細胞活性の調節機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09770159
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 実験病理学
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

中村 美砂  和歌山県立医大, 医学部, 助手 (70285386)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード骨密度 / カルシトニン受容体 / ポリモルフィズム / 民族 / 体重
研究概要

カルシトニン受容体(CTR)はG蛋白共役性受容体に共通する7回膜貫通構造を持つ.我々は,PCR-RFLP法により、ヒトCTRの細胞内ドメイン4をコードしている1377番目の塩基にTとCのポリモルフィズムが存在することを明らかにした(Human Genet,1997).近年ビタミンDレセプター(VDR)のポリモルフィズムと骨密度(BMD)との間に関係のあることが報告されている.そこで今回、16〜43歳の健常日本人血液152検体についてCTRのポリモルフィズムの解析を行った。その結果,CTRのポリモルフィズムパターンと体重との間に有意な差が認められ、Tアレルを持つ人はCアレルを持つ人より体重が重い傾向にあることが明らかとなった(P=0.04319)。これらの結果は、カルシトニンをラットに投与した場合、体重増加の遅延、食欲低下および胃酸分泌の抑制が見られたという報告を支持するものである。その他のBMD、オステオカルシン値、身長との間には有意な差を認めなかったものの、Tアレルを持つ人はCアレルを持つ人よりBMDが高く、オステオカルシン値と身長が低い傾向にあった。さらに,このポリモルフィズムが民族間で違いが見られるかどうかについて日本人の健常者血液64検体とヨーロッパ系アメリカ人の健常者血液74検体について検索した.その結果,日本人ではC/C型が多く,アメリカ人ではC/C型,C/T型,T/T型がほぼ均等に分布しており,遺伝子頻度の分布に日本人とアメリカ人の間で有意な差が認められた(p<00001).
以上の結果より、CTRは体重を決定する遺伝子因子の一つであることが推察された。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] M.Nakamura, et al.: "Allelic variants of human calcitonin receptor in the Japanese population." Human Genetics. 99(1). 38-41 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] X.Jing, Y.Nakamura, M.Nakamura et al.: "Detection of Epstein-Barr virus DNA in gastric carcinoma with lymphoid stroma." Viral Immunology. 10(1). 49-5 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] L.Shan, M.Nakamura, et al.: "Comparative analysis of clonality and pathology in primary and secondary hyperparathyroidism." Virchow Archive. 430. 247-251 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] L.Shan, K.Kakudo, M.Nakamura, et al.: "Clonality of the parathyroid nodules with uremic parathyroid hyperplasia." Pathology Oncology Research. 3(3). 198-203 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Z.Zhang, M.Nakamura, et al.: "Detection of oncogenes of one cell." Analytical and quantitative cytology and histology. 19(6). 514-518 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] L.Shan, Y.Nakamura, M.Nakamura, et al.: "Somatic mutations of MEN 1 gene in the sporadic endocrine tumors." Lavoratory Investigation (in press).

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 中村美砂,その他2名: "細胞29(9)" ニューサイエンス社, 4 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 覚道健一,中村美砂: "病理と臨床15臨時増刊号 病理学キーワード" 文光堂, 1 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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