• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

レトロウイルスの複製に関与する宿主因子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 09770162
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 実験病理学
研究機関国立感染症研究所

研究代表者

高橋 秀宗  国立感染症研究所, 感染病理部, 主任研究官 (70260271)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードHIV-1の複製機構 / 逆転写 / ウイルスと宿主の相互作用 / トポイソメラーゼ I / ウイルス複製の宿主因子 / ATP結合因子 / トポイソメラーゼ 1
研究概要

精製したレトロウイルスに基質を加えると、非常に効率が悪く、ゲノムRNAをテンプレイトとしてDNAが産生される(ERTassay、endogenouse reverse transcription assay)。こ, の系へcDNA産生を上昇させることが判明している宿主因子topoisomerase Iとその機能的ミュータントを加えtopoisomerase Iと関連分子のHIV-1逆転写における役割を解析した。その結果、1,宿主因子であるTopoisomeraselを逆転写アッセイ系へ加えるとcDNAの作成を上昇させた。2,Topoisomeraselのミュータントを使い同様にアッセイした結果、酵素のヌクレアーゼ機能だけを失った変異体は依然として逆転写効率を上昇させたが、ライゲース活性を失った変異体は逆転写への影響を失っていた。3,上記の活性はATPによって特異的に上昇することが判明した。
以上の結果を総合するとtopoisomeraselは逆転写においてRNAグノムに対しライゲースとしてはたらき、逆転写を活性化していることが示唆された。またこのライゲース活性はATPの結合によってさらに活性化される。
よって結論として次のことが言える。1,逆転写がATP,topoisomeraselの宿主因子によって制御されていることから、宿主細胞または生態の病態によってウイルスの複製が大きく左右される可能性が示された。2,ライゲース活性が必須であることから、この活性が発揮されるとき、RNAゲノムの乗り換え等により、逆転写酵素自体による変異発生に加え、広い領域に渡る変異が生ずることが予想された。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Takahashi,R.H.,Takahashi,H.: "Analysis of HTLV-II-like particle produced by recombinant baculovirus infected insect cells." Virology. (in press).

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Takahashi,H.et al.: "Characterization of antibodies raised against bovine-PrP-peptides." J.Neurovirol.(in press).

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Chen,Z.,Takahashi,H.et al.: "Comparison of the ability of virai protein-expressing plasmid DNAs to protect against influenza." Vaccine. 16. 1544-1549 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Obara Y,Takahashi H,et al.: "Disutribution of HSV1 and 2 genomes in human spinal ganglia studied by PCR and in situ hybridisation." J.Med.Virology. 52. 236-142 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Takahashi,H et al.: "The rolo of topoisomerase I in HIV-1 replication." Leukemia. 11:S3. 26-28 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Takahashi,H et al.: "AIDS dementia and HIV-1 replication." Neuropathololgy. 17. 4-10 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi