研究課題/領域番号 |
09770166
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
寄生虫学(含医用動物学)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
長田 良雄 東京大学, 医科学研究所, 助手 (80282515)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 寄生虫 / 住血吸虫 / ワクチン / 虫卵産中 / 虫卵産生 |
研究概要 |
1. In vitroおよびin vivo虫卵産生抑制活性の検定 前年度までに得た30クローンの日本住血吸虫成虫抗原反応性モノクローナル抗体の非働化腹水を用いて、in vitro成虫培養系で虫卵産生抑制活性のスクリーニングを行った。その結果、SJ2-47という1gMのクローンが再現性のある虫卵産生抑制活性を示した。また、住血吸虫感染マウスへの腹水投与実験により、メスあたりの産生虫卵数に対して弱い抑制傾向が観察された。現在、投与スケジュールなどを改善しながらさらに効果検定を実施中である。 2. SJ2-47抗体の特徴づけ ELISAおよびウェスタンブロットでの検討により、この抗体はメスの成虫抗原や虫卵抗原とは強く反応するが、オスの抗原との反応性は弱いことが判明した。また、過ヨウ素酸処理およびproteinase K処理により、carbohydrate epitopeを認識していることがわかった。 3. 性特異的反応性を示す抗体の検索 30クローンそれぞれについて、オスおよびメスの抗原に対するELISAの反応性を検討した。その結果、オスと強く反応するクローンを8個、メスと強く反応するクローンを5個得た。これらのうちSJ2-47を除くクローンはin vitroでの虫卵産生抑制活性は見られなかったが、in vivoでのペアリング前の未熟成虫に効果を示す可能性も残されており、今後引き続き検討を行いたい。
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