研究課題/領域番号 |
09770187
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
和田 昭裕 長崎大学, 熱帯医学研究所, 助手 (70253698)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | heat-stable enterotoxin / guanylyl cyclase |
研究概要 |
毒素原性大腸菌の産生する耐熱性エンテロトキシン(STa)は、腸管上皮細胞膜上に存在する受容体蛋白質(STaR/GC-C)に特異的に結合して、ヒトや家畜に急性の下痢を引き起こす毒素である。他のほ乳類の膜結合型グアニル酸シクラーゼと比べて、STaRはグアニル酸シクラーゼ領域より下流のC末端領域が他の膜結合型グアニル酸シクラーゼより長いといった構造上の特徴を持っている。STaRは、NPR-A(GC-A)もしくはNPR-B(GC-B)と比べてC末端領域が約60アミノ酸長く、GC-D、retGC1(GC-E)もしくはretGC2(GC-F)と比べてもC末端領域が約30アミノ酸長いといった特徴が認められる。この特徴あるSTaRのC末端領域の欠損させたSTaR変異体、つまり1015残基めのグルタミンから1050残基めのフェニルアラニンまで欠損させたCΔ1015を作製した。このCΔ1015を1μMSTaにて10分間刺激した結果、wild-typeSTaRと比べて約20倍高い細胞内cGMP濃度上昇が認められた。wild-typeSTaRとCΔ1015の蛋白質の発現量を免疫沈降にて調べた結果、同程度の発現量が認められた。また、STa結合活性を調べた結果、wild-typeSTaRの結合定数(Kd=6.0nM)とCΔ1015の結合定数(Kd=6.8nM)は、ほぼ同じ値を示した。従って、C末端領域を欠損したCΔ1015が高いGC活性を示すことは、STaRのC末端領域がGC活性に抑制的に働いてることを示唆していた。 また、STaによるGC活性化を調べた結果、wild-typeSTaRのGC活性化はEC_<50>が780nMであるのに対して、CΔ1015のそれは59nMであり、CΔ1015のGC活性化のEC_<50>の値がwild-typeSTaRに比べて低い濃度であることがわかった。
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