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レジオネラの新規病原因子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 09770194
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 細菌学(含真菌学)
研究機関国立感染症研究所

研究代表者

前川 純子  国立感染症研究所, 細菌部, 研究員 (20238843)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードレジオネラ / 細胞内寄生細菌 / カタラーゼ / 活性酸素 / カタラーゼ-ベルオキシダーゼ
研究概要

マクロファージの中で増殖できるレジオネラは、マクロファージの殺菌機構に抵抗し、増殖するための手段を備えていると考えられる。活性酸素の一種である過酸化水素は、食胞内での殺菌に重要な働きをしているが、過酸化水素を消去する酵素であるカタラーゼが、レジオネラの病原性においてどのような役割を果たしているか明らかにしようと考えた。
細菌のカタラーゼはいわゆるカタラーゼ(真正カタラーゼ)とぺルオキシダーゼ活性を併せもつカタラーゼ-ぺルオキシダーゼの大きく分けて2種類があるが、L.pneumophilaはカタラーゼ-ペルオキシダーゼ活性のみをもつことが報告されている。そこで今までにアミノ酸配列の明らかになっているいくつかのカタラーゼ-ぺルオキシダーゼで保存されている領域を選び、それを逆翻訳してPCRプライマーを作製し、L.pneumophilaの染色体を鋳型としてPCRを行ったところ、増幅産物が得られたので、それをプロープとして .カタラーゼ-ペルオキシダーゼ遺伝子のクローニングを行った。解析の結果からLp neumophilaのカタラーゼ-ぺルオキシダーゼ遺伝子は他の細菌の染色体には存在しないシグナル配列をコードするユニークなものであった(下記のkatAに相当する)。1998年にBandyopadhyayとSteinmanにより、L.pneumophilaのカタラーゼ-ペルオキシダーゼ遺伝子は2つ存在(katA、katB)することと、そのうちのkatB遺伝子の配列が報告された(J.Bacteriol,180:5369)。KatBは通常の細菌型のものであった。したがって今回クロー二冫グされたカタラーゼ-ぺルオキシダーゼ(KatA)は通常の細菌型のものに加えて存在するものであり、分泌型蛋白質であるという点からも病原性への関与に興味が持たれる。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] J.Amemura Maekawa, H Watanabe: "Cloning and sequencing of the dnaK and grpE genes of Legionella pneumophila" Gene. 197. 165-168 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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