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EBウイルス(EBV)スーパー抗原の同定とその免疫病原性の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09770196
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 ウイルス学
研究機関北海道大学

研究代表者

杉浦 亮  北大, 医学部, 助手 (20241317)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードEBウイルス / スーパー抗原 / T細胞性受容体 / cDNAサブトラクション
研究概要

最近その存在が明らかにされたEBウイルス(EBV)スーパー抗原は、EBVの免疫病原性を考える上で重要な意味を持つと考えられる。しかし現時点でどのEBV遺伝子がスーパー抗原をコードするのかは特定されていない。そこで本研究ではEBVスーパー抗原の存在を確認すると共に、これを同定することを目的とした。
EBVスーパー抗原はウイルス産生サイクルにおいて発現することが明らかになっているから、抗免疫グロブリン抗体処理してEBV産生を誘導したAkata細胞を健康人末梢Tリンパ球と混合培養し、T細胞に対する活性化作用を検討した。EBVスーパー抗原によって選択的に活性化するT細胞レパートリーに表出するT細胞性受容体Vβ13とT細胞活性化抗原CD69をモノクローナル抗体を用いて二重染色し、フローサイトメトリーにより計測した結果、EBV産生誘導によりVβ13サブセットのTリンパ球が選択的かつ高率に活性化されることが確認され、ウイルス増殖過程におけるスーパー抗原の発現が示唆された。
そこで抗免疫グロブリン抗体処理および未処理のAkata細胞の対につきsubtractive PCR法を行い、ウイルス産生細胞で選択的に発現する遺伝子のcDNAライブラリーを作製し、pCR3発現ベクターにクローニングした。両細胞由来cDNAおよびEBV DNAブロープとしてdifferential dot-blot hybridizationによりスクリーニングを行った結果、EBV増殖過程で選択的に発現するEBV遺伝子のcDNAクローン33個が得られた。これらのクローンをEBV陰性のAkata細胞に導入したところ、19クローンでRT-PCR法により発現が確認された。これらのクローン発現細胞とT細胞を混合培養しVβ13サブセット活性化を検討したが、明らかな選択的活性化は観察されなかった。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 杉浦 亮: "慢性活動性EBV感染症由来T細胞株の樹立" 日本臨床. 55・2. 139-145 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Jun Koide: "Spontaneous establishment of an Epstein-Barr virus infected ribroblast line from synovial tissue of a rheumatoid arthritis patient" Journal of Virology. 71・3. 2478-2481 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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