研究課題/領域番号 |
09770198
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
村木 靖 山形大, 医学部, 助手 (00241688)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | C型インフルエンザウイルス / CM2蛋白 / イオンチャネル / 翻訳後修飾 / オリゴマー形成 |
研究概要 |
CM2は、C型インフルエンザウイルスの第6RNA分節(M遺伝子)に由来する第2の産物として、我々が同定したイオンチャネル候補蛋白である。CM2は、その細胞内輸送過程で次の4つの修飾を受ける。(1)糖鎖の付加、(2)分子間S-S結合を介するオリゴマー(2量体/4量体)の形成、(3)チオ・エステル結合を介するパルミチン酸の付加、(4)リン酸化。平成9年度の本研究では、オリゴマー形成に与かるCys残基の同定を試みている。 CM2の細胞外ドメインには25、30および44位の3ヶ所にCys残基が存在する。しかもこれらのすべてが27株のC型ウイルスの間で完全に保存されているので、いずれもが分子内もしくは分子間S-S結合に関与している可能性が強い。そこでまず、C/山形/1/88のCM2遺伝子をSV40後期プロモーター下に組み込み、CV-1細胞でCM2を発現させた。さらに、現在、上記の3ヶ所のCysの少くとも1つをSerに変えるべく変異を導入した7種類の変異cDNAを作製しており、その各々をSV/CV-1系を用いて発現させる予定である。発現させたCM2を抗CM2血清を用いて免疫沈降し、非還元条件下のSDS-PAGEで解析すればオリゴマー形成に与かるCys残基が同定できるものと思われる。
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