研究課題/領域番号 |
09770203
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
大黒 徹 名古屋大学, 医学部, 助手 (80291409)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | HSV / US3 / プロテインキナーゼ / 単純ヘルペスウイルス |
研究概要 |
単純ヘルペスウイルス(HSV)のUS3プロテインキナーゼ(PK)はこれまで細胞質に存在する酵素であると考えられていたが、ウイルス感染中期にはむしろ核に存在することを間接蛍光抗体法により明らかにした。US3PKを単独発現させた場合でも核と細胞質の両方に分布した。これらの結果はUS3産物が単独でも核に移行することを示唆している。 また新規ヌクレオシドアナログで抗ヘルペス効果のあるグアノシン誘導体(A-5021)の作用機序を解明した。この物質はHSVのチミジンキナーゼで1リン酸化されその後宿主のリン酸化酵素で3リン酸化されてウイルスDNAポリメラーゼを阻害した。既存の抗ヘルペス剤と比較では、アシクロビルより3リン酸型が安定で、ペンシクロビルよりDNAポリメラーゼに対する阻害作用が強いことがわかった。 HSVのUL16、UL51遺伝子産物は未だ機能の明らかになっていない非必須(アクセサリー)遺伝子である。まず特異抗体を作製し、基本的性状解析をおこなった。感染細胞においてその発現をウエスタンブロッティングで確認したところ各産物の分子量はそれぞれ40K127〜30KDaであった。UL51産物は感染細胞内でリン酸化による修飾を受けるため分子量が増大することがわかった。さらに蛍光抗体法で各産物の細胞内局在を検討した。UL16産物は核では小さな顆粒状に、細胞質では全体的に拡散して存在することが確認された。またUL16産物にはDNA結合活性があることが示された。UL51は細胞質、とくに核周囲に多く局在した。
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