研究課題/領域番号 |
09770206
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
島本 卓也 大阪大学, 医学部, 助手 (00281121)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | HHV-6 / U17 / U16 / ND10 / PML / ヒトヘルペスウイルス6 / Us22ファミリー / SMRT / mitosin / CENP-F |
研究概要 |
HHV-6B感染末梢血単核球よりcDNAライブラリーを作製し、そのスクリーニングによりU17/U16の全長をコードするcDNAを単離した。これを用いてGST融合タンパクを大腸菌にて作製し、これをウサギに免疫して抗血清を得た。この抗血清を用いて感染細胞を共焦点レーザー顕微鏡により観察したところ、U17/U16遺伝子産物は核および細胞質にドット状に存在すること、さらに、核内においてはPMLとcolocalizationしていることからND10領域に局在することが判明した。293細胞での一過性発現系では、ほとんどの細胞では主に細胞質にdiffuseに分布するが、ごく一部の細胞では核内でのPMLとのcolocalizationが認められることから、U17/U1G遺伝子産物の局在には他のウイルス遺伝子の作用によりひき起こされる何らかの細胞内環境の変化が影響している可能性が示唆された。 また、この抗血清によるWestern blotting及び免疫沈降によりU17/U16遺伝子産物は感染細胞において36kDaのタンパクとして発現していることが明らかとなった。免疫沈降ではU17/U16遺伝子産物と共沈するバンドが複数同定されており、感染細胞中ではU17/U16遺伝子産物がウイルス側の因子もしくはウイルス感染により誘導される細胞性因子と結合して存在していることが示唆された。現在、PMLへの局在の生物学的意義について解析中である。
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