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種々の細胞膜レセプターからのシグナル伝達におけるGPIアンカーの役割

研究課題

研究課題/領域番号 09770218
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 免疫学
研究機関大阪大学

研究代表者

大石 一人  大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (60273702)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードGPIアンカー / トランスアミダーゼ / GAAI / GPI8 / 翻訳後修飾 / GAA1
研究概要

GPIアンカーを夕冫パク質に転移するステップに関与しているトランスアミダーゼは少なくともGAA1とGPI8の2つの遺伝子産物の複合体であり、GAA1はGPIアンカー付加シグナルの認識に、GPI8はシステイン残基が活性に必須であり、GPIアンカー付加シグナルの切断・除去に働いていることを明らかにした。
1、 GAA1とGPI8にそれぞれFLAGとGSTのタグをつけてCHO細胞に導入し、可溶化後抗FLAG抗体でGAA1を免疫沈降すると、GPI8が特異的に共沈してきたことから、2つの遺伝子産物は複合体を形成していることが明らかになった。
2、 ヒトと酵母GAA1との間でキメラ分子を作成し、様々なGPIアンカー付加シグナルを認識できるかどうかを調べたところ、ヒトGAA1のC末側を酵母GAA1のC末部分に入れ換えると、酵母型の基質特異性を示したことから、GAA1のC末側にGPIアンカー付加シグナルの認識部位があること、すなわちGAA1は付加シグナルを認識していることを明らかにした。
3、 GPI8はある種のシステインプロテアーゼと相同性を持つことから、このプロテアーゼファミリーに属する全てのメンバーにおいて保存され、活性に重要であると予想されるヒトGPI8の164番目のヒスチジンあるいは206番目のシステインをアラニンに変えた変異体を作成した。これらの変異体ではその活性は完全に消失したことから、GPI8はGPIアンカー付加シグナルの切断・除去に働いていることを明らかにした。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Takahama,Y.et al.: "Functional competence of T cells in the absence of glycosylphosphatidylinositol-anchored proteins caused by T cell-specific disruption of the Pig-a gene." Eur.J.Immunol.28. 2159-2166 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Maeda,Y.et al.: "DPM2 regulates biosynthesis of dolichol phosphate-mannose in mammalian cells:correct subcellular localization and stabilization of DPM1,and binding of dolichol phosphate." EMBO J.17. 4920-4929 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Nozaki,M.et al.: "Developmental abnormalities of glycosylphosphatidylinositol-anchor deficient embryos revealed by Cre/loxP system." Lab.Invest.in press. (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Tomita,S.: "A homologue of Saccharomyces cerevisiae Dpm1p is not sufficient for synthesis of dolichol-phosphate-mannose in mammalian cells." J.Biol.Chem.273(in press). (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Kinoshita,T.: "GPI-anchor synthesis in mammalian cells:genes,their products,and a deficiency" J.Biochem.122. 251-257 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Hong,Y.: "Structure and chromosomal localizations of the glycosylphosphatidylinositol synthesis gene PIGC and its pseudogene PIGCP1." Genomics. 44. 347-349 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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