研究課題/領域番号 |
09770222
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
坂田 敦子 熊本大, 医学部, 助手 (70167849)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 未熟B細胞 / アポトーシス / p160 / チロシンキナーゼ / チロシンホスファターゼ / SIG 1 |
研究概要 |
我々は、これまでマウスBCR複合体を形成するMB-1(Ig-α)およびMB-1と会合する分子の解析を行い、未熟B細胞と成熟B細胞のシグナル伝達の違いを明かにする手掛かりのある分子pl60を見い出している。pl60の分子は種々のセリン/スレオニンキナーゼやチロシンキナーゼと結合しており、成熟B細胞株BAL17においてはBCR刺激後30秒でpl60の複合体中の分子のリン酸化が上昇するが、一方未熟B細胞株WEHI-23lでは逆に刺激後30秒で複合体中のリン酸化が消失することから、このリン酸化の変化はチロシンホスファターゼと特異的キナーゼ分子の相互作用によりB細胞レセプターの伝達するシグナルをコントロールしていることが示された。 本年度の研究はSIGlが認識する分子をコードする遺伝子の単離及び構造解析であった。まず、.これまでに、N末端の20個のアミノ酸シークエンスを決定しているので、それに基づきdegenerate primerを作製し、PCRによってDNA断片を回収することを試みた。予想されるサイズのバンドが検出でき、そのDNAシークエンスを行った。この遺伝子の産物がSIGlの認識する分子であるかについてはまだ確定していない。次に、抗体スクリーニングによる遺伝子単離を行った。λgt11-spleen cDNA library及びλgt11-liver cDNA libraryの100万クローンをβ-galactosidaseとの融合タンパクとして発現させ、SIGlによってイムノスクリーニングを行った。得られたcDNAクローンの解析を行っているが、該当のクローンであるかどうかは断定できていない。更に、pEF-BOSを用いた発現クローニングと免疫染色を組み合わせた方法による遺伝子単離を試みている。
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