研究課題/領域番号 |
09770227
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | (財)東京都老人総合研究所 |
研究代表者 |
清水 淳 財団法人 東京都老人総合研究所, 免疫病理部門, 研究員 (60291134)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 自己免疫 / NODマウス / 膵島炎 / CD25^+T細胞 / I型糖尿病 |
研究概要 |
正常BALB/cマウス末梢リンパ球からCD25^+T細胞(CD4^+T細胞の約10%)を除去後、これをBALB/c nu/nuマウスに移入すると様々な自己免疫病が誘導される。また細胞移入の際、CD25^+T細胞を補えば発症が抑制される。従って、自己免疫病発症の抑制及び自己寛容の維持に、CD25^+T細胞が重要な役割を担っていると考えられる。今回、I型糖尿病(IDDM)発症におけるCD25^+T細胞の役割について、BALB/c,NODマウスを用いて検討した。 1. CD25^+T細胞による抑制的制御が破綻した状況下で、CD25^-T細胞中の自己反応性T細胞を積極的に自己抗原(β細胞)で活性化できるか検討した。その結果、予めin vitroにてCD25^-T細胞をβ細胞で刺激培養した後にBALB/c nu/nuマウスに移入したところ、膵島炎の誘導が認められた。また、頻度は低いながらも糖尿病発症にまで至るBALB/c nu/nuマウスが認められた。 2、 糖尿病発症前の正常NODマウス牌細胞中には、IDDM発症に抑制的に作用するT細胞の存在が知られている。この抑制活性が、上記CD25^+T細胞によるものか検討した。糖尿病発症後のNODマウス脾細胞をNOD.scidマウスに移入すれば、糖尿病を誘導できる。この時正常NODマウスの全脾細胞、或いはCD25^-T細胞を同時に移入すると、後者には誘導抑制効果が全く認められなかった。従って、IDDMを自然発症するNODマウスにおいても、CD25^+T細胞はIDDMの発症に抑制的に作用していると考えられる。CD5^+T細胞が免疫抑制能を有すことは、in vitroで細胞分裂増殖能を測定した場合にも認められた。即ち、CD25^+T細胞はCD25^-T細胞の活性化を抑制し、またCD25^+T細胞自身は活性化刺激に対し不応答性を呈した。CD25^+T細胞の免疫抑制作用を阻害し得る単クローン抗体の樹立に成功しており、今後上記免疫抑制の作用機構について分子レベルでの解析を予定している。
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