研究課題/領域番号 |
09770230
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 愛知県がんセンター |
研究代表者 |
辻村 邦夫 愛知県がんセンター, 免疫学部, 主任研究員 (10227407)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 非古典的MHCクラスI抗原 / TL抗原 / CTL / 養子免疫療法 / Fas / FasL / Perforin |
研究概要 |
マウスTL抗原は非古典的MHCクラスI分子群に属し、すべてのマウスの腸上皮と特定のマウス(A系やBALB/c)の胸腺T細胞に発現する。しかし正常胸腺には孔抗原を発現しないマウス(B6やC3H)でも、Tリンパ腫の発生に伴いTL抗原を発現することから、TL抗原は腫瘍特異抗原と考えることができる。 TL拘束性のTCRαβ型CTLクローンを樹立して、その標的細胞特異性を検索したところ、TL陽性細胞すべてを傷害するもの(Type I)とTL陽性Con A blastのみを傷害するもの(Type II)の2種類に大別された。Con A blastとその他のTL陽性標的細胞の表面抗原を検索した結果、Con A blast がFas陽性であったのに対し、他の標的細胞はFas陰性であった。さらに両CTL群の性格を比較した結果、(1)Type Iの傷害性がPerforin依存性であるのに対し、Type IIの傷害性はFasLおよびPerforin双方によること、(2)Type IIはType Iと同程度のPerforinを発現しているにも拘らず、その放出能はType Iに比べて非常に弱く、TCR/CD3を介したシグナルに加えてCon A blast上に発現する補助分子との相互作用が必要であること、(3)Con A blast以外のTL陽性標的細胞はType IIを刺激してFasLの発現を誘導するが自身がFas陰性であるため傷害されないことが明らかとなった。 また、Type IあるいはBulk CTLを養子移入することによってTL陽性T細胞の増殖抑制が観察され、TL抗原を標的とした腫瘍の養子免疫療法モデルを確立することができた。
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