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カドミウム汚染地住民における骨代謝関連遺伝子についての分子疫学

研究課題

研究課題/領域番号 09770237
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 衛生学
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

堀口 兵剛  福島県立医大, 医学部, 講師 (90254002)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードカドミウム / イタイイタイ病 / ビタミンDレセプター / PCR-RFLP
研究概要

まず、富山県神通川流域におけるカドミウム汚染地域の住民のうちカドミウム腎症患者(尿細管障害をきたしている)、ならびに現在存命中のイタイイタイ病患者を対象に末梢血の採取を行った。次にその末梢血液の白血球からDNAを抽出し、それをテンプレートとしてビタミンDレセプター受容体遺伝子をPCRで増幅した。現在、骨粗しょう症の発症のリスクファクターとしてビタミンDレセプター受容体遺伝子の変異が注目されており、それにはPCR-RFLPによって3つの型に分類されることがわかっている(BB型、Bb型、bb型)。そこで、これらの患者について同様の方法でその型の判定を行った。
その結果、イタイイタイ病患者には、一般に骨粗しょう症になりやすいとされているBB型はほとんどみられず、むしろ中間型のBb型が多い傾向にあることが判明した。これは、イタイイタイ病などの慢性カドミウム中毒で発症する骨軟化症には、遺伝的な素因はあまり強くなく、むしろ環境要因の方が強く貢献しているということを示唆するものである。
さらに調査対象者の数を増やすために、過去に亡くなったイタイイタイ病患者の病理標本よりDNAを抽出し、同様にPCR-RFLPによリビタミンDレセプター受容体遺伝子の型判別を行っているが、古い病理標本のためにDNAは低分子化しているためかPCRはまだ成功していない状況である。今後は、より低分子のDNAを増幅できる新たなPCRプライマーを設定するなどして調査研究の規模を拡大していく予定である。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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