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成年期におけるヘリコバクターピロリ感染の発生頻度

研究課題

研究課題/領域番号 09770241
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 衛生学
研究機関順天堂大学

研究代表者

黒沢 美智子  順天堂大学, 医学部, 助手 (70245702)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードHelicobacter pylori / 生活習慣 / 健診 / 同胞数 / 家族歴 / 質問票調査 / 既往歴 / 飲酒・喫煙習慣 / 健診受診者
研究概要

H9年に某職域の20-39歳までの健診受診者3,341名(男2,775名,女566名)を対象に健診時の残血清を用い、血清抗Helicobacter pylori抗体(以下HP抗体)を測定した。HP抗体は20.0以上を陽性とした。対象者のHP抗体陽性率は25.6%(男26.5%,女21.4%)で、20-29歳が21.7%(男22.4%,女19.7%)、30-39歳が29.5%(男29.8%,26.4%)であった。20歳代より30歳代が、女より男の方が陽性率は高かった。全体では他の研究結果と比べて陽性率は低かった。生活習慣に関する質問票の内容は自覚症状、既往歴、家族歴、同胞数、喫煙・飲酒習慣、ペット、食物嗜好・習慣等である。HP抗体陽性者と関連がみられたのは「父親と同胞に胃疾患の既往有り」「同胞数が多い」「屋内でペットを飼っている」の項目であった。
H10年に同対象者に2回目の調査を行い、1年間の発生率とHP抗体陽転者の生活上の変化について分析を行う予定であったが、対象である職域の都合により2回目の調査がH11年に実施されることになった。そこでH10年度は1回目の調査結果より食生活とHP陽性の関連について詳しい分析を行った。食品の嗜好については多重ロジスティックモデルを用いて「好き」「普通」「嫌い」の回答のうち「好き」のオッズ比(以下OR)を1.00として他のORとp値を求めた。結果は「甘いもの」が嫌いな人(OR=0.73,p<0.01)のリスクは低く、「刺激物」(OR=1.39,p<0.1)や「塩辛いもの」(OR=1.19,p<0.1)が嫌いな人のリスクはやや高かった。飲み物については「飲まない」のORを1.00とした時、「コーヒー」を時々飲む(OR=0.73)、毎日飲む(OR=0.64)人のORが低かった(P<0.01)。さらにp<0.1の項目のみ用いた分析では「甘いもの嫌い」と「コーヒーの摂取頻度多」のリスクが低かった。コーヒーの摂取についてはHPの存在により胃に負担がかかり、結果として飲めないのではないかと考えられる。甘いものの嗜好については解釈が難しく、H11年の調査結果を得て、再度詳細な分析を行う。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] S.Kikuchi,M.Kurosawa and S.Sakiyama: "Helicobacter pylori Risk Associated with Sibship Size and Family History of Gastric Diseases in Japanese Adults" Japanese Journal of Cancer Research. 89. 1109-1112 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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