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シスプラチン薬剤耐性におけるカルシニューリンの役割

研究課題

研究課題/領域番号 09770311
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 内科学一般
研究機関群馬大学

研究代表者

植木 嘉衛  群馬大学, 医学部, 助手 (20272239)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード薬剤耐性 / カルシニューリン / サイクロスポリン
研究概要

カルシニューリンの酵素活性を抑制する免疫抑制剤シクロスポリンが腫瘍細胞の形質転換を誘導することが報告されている(Nature1999)。この形質転換により腫瘍の増殖、転移が亢進することが示唆されている。シスプラチン薬剤耐性におけるカルシニューリンの役割に関連した研究として、細胞増殖の情報伝達系に関する研究を行った。腫瘍細胞の増殖には細胞と細胞外マトリックスとの接着によりリン酸化される情報伝達分子が重要な働きをしていることが知られている。この中でもfocal adhesion kinase(FAK)は細胞外マトリックスとインテグリンの接着によりリン酸化されることにより、さらにいくつかの情報伝達分子の会合を促進し細胞増殖に至る情報伝達経の中心をなしている。FAKのリン酸化に続いてCrk associate substrate(CAS)のリン酸化が起こる。その後、細胞増殖に重要な働きを持つMAPキナーゼが活性化される。このリン酸化の系にはリン酸化されたFAKとCASとの会合が重要とされている。しかし、このCASのリン酸化はFAK欠損細胞においても認められることが示されていた。この系に関連してCASのリン酸化がCASのSH3ドメインに依存していること、このCASのリン酸化はFAKのドッキング蛋白としての機能をCAK-betaが代償する事によることを見いだしFEBS Lettersに発表した。また、現在腫瘍細胞の薬剤耐性におけるこのような情報伝達分子の関与について、カルシニューリンに依存した系にて検討している。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Kazue Ueki: "Integrin-mediated signal transduction in cells lacking local alherion kinase p125^<FAK>" FEBS Letters. 432. 197-201 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Hideki Mitsuhashi: "Sulfite is released by human neutrophils in response to stimulation with LPS" Journal of Leukocyte Biology. 64. 595-599 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Kitahara,T.,: "A case of cimetidine-Induced Acute tubulolnterstetial nephritis associated with ANCA" American Journal of Kidney Diseases. 33(2). PE7 (1997)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 植木嘉衛: "インテグリンを介する情報伝達" 医学のあゆみ. 187(1). 11-16 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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