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ループスマウスにおける免疫寛容の破綻機序について

研究課題

研究課題/領域番号 09770320
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 内科学一般
研究機関自治医科大学

研究代表者

岩本 雅弘  自治医科大学, アレルギー膠原病学・医学部, 助手 (90291624)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード自己免疫 / Yaa遺伝子 / 免疫寛容 / ループス
研究概要

自己免疫疾患発症素因をもつマウスにYaa遺伝子とHBe抗原を産生するtrasnsgeneを導入することで、HBe抗原のsemi-dominant epitope(129-140アミノ酸残基のペプチド)に対するT細胞の免疫寛容の破綻が起り、HBe抗原に対する自己抗体の産生が誘発される可能性があり、MHCクラスII H-2^bハプロタイプをもつ自己免疫自然発症マウスを作製し解析した。
1. 退交配の手法により、(B6x(NZWxB6.Yaa))N2.H-2^<b/b>マウスを作製した。オス29匹、メス26匹の計55匹を得た。そのうち、トランスジェニックマウス(Tg)はオス14匹、メス14匹であった。
2. オス(NZWxB6.Yaa)F1マウスと同様に、オスN2マウス13匹(44.8%)で抗DNA抗体価の上昇を認めた。抗DNA抗体価の上昇した13匹の解析では、マウス体毛の色調は黒色系6匹、茶色系7匹であった。Tgの有無では、7匹のTgマウスで抗DNA抗体価の上昇を認めた。よって、それぞれの遺伝子間に連鎖はなかった。
3. Tgマウスの血清HBe抗原の濃度は抗DNA抗体の有無により差はなかった。また、Tgマウスの血中に遊離の抗HBe抗体は検出できなかった。BXSBマウスなどにおいても、gp70抗原に対する抗体は遊離抗体でなく、免疫複合体を形成していることから免疫複合体量を測定したところ、軽度の増加を認めた。免疫複合体測定系の感度に改良すべき点があり、今後の検討課題である。
以上より、オス(B6x(NZWxB6.Yaa))N2.H-2^<b/b>マウスにおいて、自己抗原であるHBe抗原に対する免疫反応はDNAに対するものより軽度で、免疫寛容の破綻はおき難いと考えられた。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.カンヨウH.Minami:

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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