• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

慢性関節リウマチ滑膜細胞の接着分子を介した細胞内シグナル伝達機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 09770336
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 内科学一般
研究機関産業医科大学

研究代表者

齋藤 和義 (齊藤 和義)  産業医科大学, 医学部, 助手 (30279327)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード慢性関節リウマチ / 滑膜細胞 / ICAM-1 / VCAM-1 / 転写因子 / 細胞接着 / MAPK
研究概要

滑膜細胞上のICAM-1、VCAM-1にそれらに対するマウスmAb(一次抗体)を結合させ、さらに抗マウスIgG抗体(二次抗体)で架橋形成することで刺激したところ、下記の事実が明らかとなった。
1. ICAM-1、VCAM-1を介する刺激によりIL-1β、IL-6の遺伝子発現、蛋白産生が起こることをnorthern blotting、ELISAにて確認した。
2. さらに、これらの遺伝子発現に関与する転写因子の活性化をEMSAにて検討したところ、AP-1およびNF-IL6の活性化が刺激後に見られること、CREB,NFkB,STAT等は活性化されないことが明らかとなった。
3. AP-1およびNF-IL6の活性化に共通して関与する上流のkinaseについて検討したところ、ICAM-1を介する刺激により5-15分でMAPKの急峻な活性化が認められ、60分では前値に戻るごとが明らかととなった。また、この時に活性化されるMAPKはERK-1,2であり、p38およびJNKは関与していない事をkinase assayおよび抗リン酸化ERK-1,2、p38、JNK抗体を用いたwestern blottingにて確認した。
4. このシグナル伝達活性化機構は、OAの滑膜細胞、線維芽細胞株、ICAM-1の発現ベクターを遺伝子導入して作成したCOS細胞などにおいてはほとんど認められなかった事よりRA滑膜細胞の異常活性化に基づく事象であることが示唆された。
以上のように、ICAM-1は単にそのリガンドであるLFA-1,Mac-1を介した細胞接着のみならず、リガンドよりシグナルを受ける細胞上分子として機能し得ることが明らかとなった。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] K.Fujii: "Cross-liking of CD44 on rheumatoid synovial Cells up-regulates VCAM-1" J.Immunol.162(4). 2391-2398 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Tanaka: "Heparan sulfate proteoglycan on endothelium efficiently induces integrinmediated T cell adhesion by immobilizing chemokines in rheumatoid synovitis" Arthritis.Rheum. (in press).

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Tanaka: "CD49d Workshop Panel report" In Leukocyte Typing VI(ed.by Kishimoto,T.,et al.),Garland Publising,New York, 3 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi