研究課題/領域番号 |
09770439
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
中野 亮一 新潟大学, 医学部附属病院, 助手 (00262444)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 筋萎縮性側索硬化症 / スーパーオキシドジスムターゼ / 遺伝子変異 / トランスジェニックマウス / トランスジェニックスマウス |
研究概要 |
家族性筋萎縮性側索硬化症(FALS)の一部はCu/Znスーパーオキシド・ジスムターゼ(SODl)の遺伝子変異が原因であることが発見されたが、この遺伝子変異による運動ニューロンの変性メカニズムはまだ不明である。本研究ではその変性メカニズムを解明することを目的として変異SODlトランスジェニックマウス(TG)を作成することを計画のひとつとしている。昨年度は導入遺伝子として変異を導入したcDNAを用いた系でTGを作製したが、導入遺伝子由来のmRNA発現が確認されたにもかかわらず、タンパクの発現が得られなかった。今年度はゲノム遺伝子を導入遺伝子として用いた系でTG作成を試みた。Kunkel法によりIlel3Thr変異を導入したヒトSODlゲノムDNA断片(12kb)をマイクロインジェクションによりBDFlマウスの受精卵雄性前核に注入し、3ラインのTGマウスを得た。これらのマウスでは導入遺伝子由来の変異SODlmRNAの発現がRT-PCRおよびNorthern blotで確認され、さらにWestern blotにより導入遺伝子産物の発現も確認された。これらのマウスは、これまでの変異SODlTGの報告例に比較して変異蛋白の発現量が生理的なレベルに近く、神経細胞の傷害機構の解析や治療薬の開発により有用なマウスであると思われる。
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