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Syndrome Xの末梢動脈血管内皮機能

研究課題

研究課題/領域番号 09770477
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 循環器内科学
研究機関金沢大学

研究代表者

由雄 裕之  金沢大学, 医学部・附属病院, 助手 (10242546)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードSyndrome X / 血管内皮機能 / 末梢動脈 / アセチルコリン / syndrome X
研究概要

Syndrome Xとは、典型的な運動誘発性の狭心痛を有し、心電図上も労作性狭心症と同様の変化を示すにもかかわらず、冠動脈造影上は異常を認めず、冠攣縮も否定された疾患群である。本症は冠微小血管の内皮機能異常が重要な病因の一つであり、この異常が全身性の末梢動脈に及んでいるか否かについては、きわめて興味をひくテーマである。そこで、Syndrome X患者の末梢動脈の血管内皮機能が傷害されている否か、また傷害されているとすればどの程度回復するかを、内服治療前と、胸痛発作の予防的治療により症状が安定した後に検討している。これまでは冠動脈微小血管の内皮機能異常にのみ注目されていた本症を、全身性の末梢動脈の内皮機能障害という新しい視点から見直しており、本症の病態生理学上、新たな知見を得る可能性がある。
平成10年12月現在まで、Syndrome X患者6例と、対照群として比較検討する予定の胸痛症候群患者10例が解析できた。硝酸イソソルビド投与時の血管内皮細胞非依存性血管拡張反応は両群間で差を認めていないが、アセチルコリン投与時の血管内皮細胞依存性血管拡張反応は、有意差は症例数が少なくまだないものの、Syndrome X患者群で対照群に比べ低下している。
今後も引き続き本研究を行い、さらに症例数を増やす予定である。また、得られた結果と患者の種々臨床的所見、特に、内服治療前後での運動負荷時のSTの低下度、狭心痛の程度、運動時間等を比較し、末梢動脈の血管内皮機能が臨床像に及ぼす影響や、治療効果との関係を考察する予定である。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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