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ACE阻害薬のドキソルビシン心筋細胞障害予防効果の機序解明とその臨床応用の検討

研究課題

研究課題/領域番号 09770486
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 循環器内科学
研究機関島根医科大学

研究代表者

倉持 雄彦  島根医大, 医学部, 助手 (20263519)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード心筋細胞 / 膜流動性 / 抗腫瘍薬 / ドキソルビシン
研究概要

[目的]抗腫瘍薬であるドキソルビシンの副作用である心筋細胞毒性の機序とその予防について明らかにするために、ドキソルビシンによる心筋細胞膜の流動性と脂肪酸構成に対する影響を蛍光色素を用いて検討した。
[方法]WKYラット新生児より酵素法を用いて単離した培養心筋細胞にドキソルビシン10μMを投与し、24時間培養した。これらの細胞の浮遊液に蛍光プローブdiphenylhexatriene(1μM)を温度37℃で、2時間振盪させながら負荷した後、膜の流動性のパラメーターanisotropy(r_s)を、分光蛍光光度計を用いて測定した。2)これらの細胞膜の脂肪酸の構成について液体ガスクロマトグラフィー法を用いて解析を行った。
[結果](1)ドキソルビシン処理群は未処置群に比較し、r_sの低下を認め、膜の流動性が増加していることが示された。(2)ドキメルビシン処置群は未処置群に比較し、高度不飽和脂肪酸の割合が増加しており、不飽和度の上昇が認められた。
[結論]ドキソルビシンは細胞膜の不飽和脂肪酸の割合を増加させることにより、脂質の融点を低下させ、これにより膜の流動性を上昇させることが示唆された。また膜の流動性の増加は、膜の透過性の変化をもたらし、このことが心筋細胞に障害を与える作用が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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