• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

経皮的冠動脈形成術後の細胞増殖とその抑制に関する組織細胞化学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 09770504
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 循環器内科学
研究機関昭和大学

研究代表者

鈴木 洋  昭和大学, 医学部, 助手 (90266106)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード経皮的冠動脈形成術 / ステント / 再狭窄 / 新生内膜増殖 / 細胞内シグナル伝達系 / プロテインキナーゼC
研究概要

[目的]前年度まで,経皮的冠動脈形成術後,冠動脈ステント植え込み術後の細胞増殖の病理組織学的特徴を検討してきたが,今年度は,ステント植え込み術後の細胞増殖の抑制効果を抗血小板薬(シロスタゾール)を用いて検討した。
[方法]去勢雄性ブタの冠動脈前下行技にバルーン傷害を加え,その14日後に同部位にPalmatz-Schatzステントを植え込んだ。シロスタゾール群にはシロスタゾールを30mg/kg/dayを経口投与した。ステント植え込み28日後にステント植え込み部位を採取した。冠動脈をステントを含めて薄切し,光顕,電顕観察し,各々内腔,内膜,中膜,外膜,%stenosisを形態計測した。
[結果]シロスタゾール群は対照群と比較し,内腔面積は有意に大きく%stenosisは有意に小さかった。
[総括]抗血小板薬(シロスタゾール)は,冠動脈ステント植え込み術後の再狭窄抑制に有効である可能性が示唆された。その機序は,初期の血栓形成を抑制することにより,血栓からの様々なサイトカインの分泌を抑制することによると推測された。
[今後の展望]前年度までの検討で,経皮的冠動脈形成術後,冠動脈ステント植え込み術後の内膜増殖部に一致してプロテインキナーゼC(PKC)活性が認められ、PKCが内膜増殖のシグナル伝達系に関与していると考えられた。そこで,今後は,特異的PKC inhibitorをdrug delivery balloonにより局所投与することにより、再狭窄の防止ができるかどうかを検討する。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 中谷雅貴: "Cilostazolはatent植え込み後の再狭窄に対して有効か?" Jpn Circ J. 62. 465 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 萬屋 穣: "シロスタゾール,GPllb/llla受容体拮抗薬の再狭窄抑制効果についての検討" Jpn Circ J. 62. 271 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 中谷雅貴: "バルーン傷害およびステント植え込み後における経時的冠動脈リモデリングに関する検討" J Cardiol. 32. 68 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 鈴木 洋: "実験的冠動脈傷害(PTCA,ステント)における血管反応の免疫組織学的検討" J Clin Electron Microscopy. 31. S74 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 中谷雅貴: "ブタ冠動脈を用いたステント植え込み後における増殖性変化の組織学的検討" 日本臨床顕微鏡学会誌. 30. S127 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 萬屋 譲: "ステント植え込み後の冠動脈壁増殖性変化ーPalmaz-Shatz stentを用いたブタ冠動脈での検討" J Cardiol. 30. 294 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi